【10/9大会】マクラーレン、トイヴォネン戦「レベルアップした姿を披露」
リース・マクラーレン(オーストラリア)は、今年はこれまで試合ができなかったが、まだ2020年を最高の年にするチャンスは残っていると信じている。
マクラーレンは、10月9日(金)の「ONE: REIGN OF DYNASTIES」でアレクシ・トイヴォネン(フィンランド)と対戦する。直近のグルダーシャン・マンガット(インド / カナダ)戦での劇的な勝利に続き、今回も期待の急上昇中のアスリートを仕留めようと意気込んでいる。
マクラーレンは昨年12月、マンガットに第1ラウンドでリアネイキッドチョークで一本勝ちした。
29歳の5位フライ級コンテンダーのマクラーレンは、この勝利の後、順位を上げるためにすぐに次の試合をしたかったが、新型コロナウイルスの世界的大流行のために叶わなかった。
こうしてフラストレーションを抱えたままロックダウンを過ごしたが、マクラーレンはこの期間は強くなるための機会だったと考えている。
マクラーレンは「いつもやっていることをやり続けた」と話す。
「いつも走っているし、たくさん視覚化や研究をしている。ただ見て、見て、そして見まくるんだ」
「自分は総合格闘技のある側面で飛躍を遂げた。だから振り返って、ゆっくり、ポジションの研究をした」
「(ファンは)レベルアップして、向上した自分を見られると思う。過去6ヶ月、それはもう超レベルアップしたから」
これ以前から、マクラーレンはONEのフライ級トップアスリートとされており、その評価はランキングにも反映されている。
マクラーレンは、ブラジリアン柔術黒帯でONEでもトップレベルのグラップラー。マクラーレンの劇的一本勝ちに匹敵するのは、この階級ではONEフライ級世界チャンピオンのアドリアーノ・モラエス(ブラジル)とトップコンテンダーのデメトリアス・ジョンソン(米国)くらいだろう。
だが、今回の対戦相手であるトイヴォネンにこうした技術は通用するだろうか。トイヴォネンは、ONEチャンピオンシップに天才グラップラーとして参戦し、2019年7月の「ONE: MASTERS OF DESTINY」で藤沢彰博を相手に易々と第1ラウンドで一本勝ち。無敗キープを続けている。
マクラーレンは、トイヴォネン戦では自分の寝技が試されると予想している。
「彼は強そうだし、バックを取るのがすごく上手そうだ」
「グラップリングがすごく上手い。ヨーロッパのチャンピオンで、それはすごい功績だ。ヨーロッパのグラップリングシーンは、ハイレベルだと知っている。すごい奴らはヨーロッパに集まるから、すごく良いグラップラーのはずだ」
一方でマクラーレンは自国のグラップリングレベルも高いと信じている。トイヴォネンのサブミッションのパワーに関してはそれほど心配していない上、今回の試合がグラップリング対決になるかどうかも定かではないと言う。
マクラーレンは「どっちもあり得ると思う。対等なグラップラー同士の打撃戦になるか、壮絶なグラップリング戦になるか」と語る。
「自分は総合格闘家だ。だから優位に立てるなら、何でもするさ」
マクラーレンは、総合格闘技でトイヴォネンの倍以上の試合数をこなしており、その対応力と豊富な経験が自信につながっている。
また、この試合で勝てば2度目のONE世界タイトル挑戦に近づくだろうし、モラエスやジョンソンがONEフライ級世界タイトルマッチに出場できなければ、一番の挑戦者候補になることも分かっている。
マクラーレンは「現在、どんな勝ち星でも挙げればランキングが上がるだろう」と話す。
「正直、1年前にベルトのために戦う予定だったから、ここで1勝か2勝すれば、モラエスやジョンソンが負傷した時に代わりの候補になるだろう」
マクラーレンは、試合の行方については明言を避けたものの、この試合が注目の試合になると確信している。
「試合結果を予想すれば、自惚れ屋のようになるから、それはしたくない。だから、言えることは大興奮の試合になる、ってことだけだ」
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