【11/4大会】メン・ボー、三浦彩佳戦で米国修行の成果を披露へ
女子ストロー級MMAのメン・ボー(中国)は、世界中のさまざまなコーチの下で、ストライキングの腕前を磨き上げている。
この修行の結果は、11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」で、日本のサブミッション・スペシャリストの三浦彩佳と対戦する際に披露してくれることだろう。
メンは現在2連勝中。今回の試合で三浦に勝ってこの階級の女王のション・ ジンナン(中国)に挑戦するチャンスを獲得したいと意気込んでいる。
これまでキャリアの大半は中国のトップMMAジム「Sunkin Fight Club」でトレーニングをしてきたが、頻繁に海外にも足を運んでトップクラスの指導者から知識を吸収してきた。
そして昨年は長期間米ニューメキシコ州アルバカーキの有名ジム「ジャクソン・ウィンクMMA」で過ごし、数々の米国のエリート選手と共に練習をしてきた。
メンはONE編集部にこう話している。
「2022年1月からジャクソンウィンクMMAで8ヶ月か9ヶ月トレーニングをした」
「他の選手を見たり、トップレベルのMMAのコーチから指導を受けたりして学びたかった。そういう好奇心を抱いて行った」
すでに女子ストロー級MMAでは才能あるストライカーとして恐れられているメンだが、米国修行でレスリングとグラップリングが全体的に向上したという。
さらに技術面に加えて、メンタル面での好影響もあったようだ。
こうして新たな心構えでトレーニングを行うようになり、最近の勝利に繋がったという。そして、三浦戦ではさらなる米国修行での成果を披露したいと思っているようだ。
「ジャクソン・ウィンクMMAでは、戦いにおける心理学についても学んだ。MMAではとても重要だから。この教えを今後の試合で生かしたい。過去に学んだことを現在のトレーニングと組み合わせたい」
ジャクソン・ウィンクMMAでの経験と現在中国のジムで行っている試合前の集中特訓をふまえ、今週の土曜日の三浦戦ではメンは新たな多彩なスキルを披露したいと考えている。
このように違ったジムでトレーニングすることは、コーチとの相性が合えば、試合でプラスになるという。
「違うジムに行くことの利点は、それぞれのコーチから違った強みを学ぶことができるという点。もちろん、全員が自分と合うとは限らないが、自分に最適と思うものを持ち帰ることができる」
ホームのジムでは世界チャンピオンから助言も
ジャクソン・ウィンクMMAでのトレーニングは気に入ったものの、メン・ボーは日常的にトレーニングをする拠点の重要性も理解している。
このため、中国のSunkin Fight Clubが一番居心地の良さを感じるとメンは話している。
「現在のジムはとてもいいし、コーチもいい。だから他のジムに行くことは現在では考えていない。他のジムに行けば新しい環境に慣れる必要があるし、特に新しいコーチのトレーニング方法にも適応しないといけない」
さらに現在の練習拠点としているジムでは、ONEフェザー級MMA世界チャンピオンのタン・カイら、同国のトップアスリートとトレーニングできることも魅力だという。
メンはタンからアドバイスをされるなど、練習仲間から大きな恩恵を受けていると考えている。
「現世界チャンピオンのタン・カイはチームメイトで、試合準備について提案をしてくれることもある」
「それに、他にも優秀な選手がたくさんいて、トレーニングで対戦相手の真似をしてくれることもあり、試合準備に協力してくれる」