【3/23 日本大会】MMAレジェンド ビビアーノ・フェルナンデス、さいたまスーパーアリーナで殿堂入り式典

ONEバンタム級MMAの黎明期を支え続けていた元同級王者のビビアーノ・フェルナンデスがONEチャンピオンシップ史上2番目の殿堂入りアスリートとなる。
44歳のビビアーノは2月20日にカタールのルサイル・スポーツ・アリーナで開催された「ONE 171」で長年のライバル、ケビン・ベリンゴンと激突。自身の引退試合、激闘の末にスプリットの判定で勝利し、有終の美を飾った。
大観客を熱狂させた試合後、ビビアーノは着用していたグローブを外し、マットに置くとMMAからの引退を宣言した。
大会後の記者会見で、ONEのチャトリ・シットヨートン会長兼CEOは、引退したデメトリアス・ジョンソンに続き、ビビアーノが同団体の殿堂入りアスリートになることを発表。また、殿堂入り式典を3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172:武尊 vs. ロッタン」で実施することを明かした。
「ビビアーノは3月23日にさいたまスーパーアリーナに登場し、ONEチャンピオンシップの殿堂入りを果たす2人目のアスリートになる。彼はレジェンドとしてのキャリアを持っている。“ビビ”という名前は日本で生まれた。さらに総合格闘技というスポーツは日本で生まれたので、さいたまスーパーアリーナでビビアーノが殿堂入りするのは相応しい。」
「魔法のような瞬間になるだろう。だから、世界中のファンの皆様、試合を見ると同時に、ビビアーノに別れを告げるというもう一つの特別な瞬間に立ち会えることができる。」
“ザ・フラッシュ”の異名を持つビビアーノにとって、「ONE 172」の開催会場のさいたまスーパーアリーナは馴染み深い場所だ。ONE参戦前、ビビアーノはさいたまスーパーアリーナでの大会に何度も出場し、DREAMの2階級制覇王者となり、自身が世界トップクラスのMMAファイターであることを証明しその地位を築いた。
そのことを考えると、「ONE 172」の開催会場は、ブラジルのスーパースターの別れの場には相応しいと言えるだろう。
ビビアーノのキャリア30試合のうち16試合はONEでの戦い。ONEデビューから5年間、驚異的な9連勝を飾るなどし、11度もONEバンタム級MMAチャンピオンに輝いた。この活躍でビビアーノがMMA史上最高のファイターの一人であることを世界中にファンが認めたに違いない。