【9/6大会】ONE2戦目モンコルペット「攻撃的なスタイルを見せたい」
ベトナム・ホーチミンで初開催となるONEシリーズ「ONE: IMMORTAL TRIUMPH」で、フライ級でジョセフ・ラシリ(イタリア)と対戦する。
モンコルペットは 100勝以上を挙げてきたルンピニースタジアム・ムエタイ世界王者 。対するラシリは WBCムエタイスーパーバンタム級世界王者という、二人の世界チャンピオン同士の戦い。二人とも前の試合で快勝し波に乗っている。モンコルペットがメジャー大会で戦うのは2度目で、前回以上の見せ場を作る構えだ。
モンコルペットは今年1月「ONE:ETERNAL GLORY」、ONEスーパーシリーズでのデビュー戦に臨み、アレクシィ・セレピソス(ニュージーランド)を相手に一方的な勝利を挙げていた。
セレピソスも粘り強さを見せたが、モンコルペットの攻撃はより正確で力強く、さらにクリンチになると、もはや彼を止めようがなかった。モンコルペットは世界王者の貫禄で、ムエタイの美しさをいかんなく披露した。
モンコルペットはすべてをうまくやり遂げたが、ONEという新しい環境でのパフォーマンスに完全には満足していなかった。
初戦ということで手探りな面があり、次戦では一段高いレベルにいるだろうと自信を見せる。
「ONEにデビューできたのはうれしかったが、今回のほうが良いのは間違いない」
「この戦いで、自分はより強く、コンディションがいいところを見せられると思う。デビュー戦では疲れてしまった。興奮しすぎてパフォーマンスが落ちたように感じた」
「一度経験したので、次は自分の能力を最大限に発揮できると確信している」
対戦相手のラシリはミラノ出身の27歳。ONEスーパーシリーズのベテランだ。ONEの強豪相手に大胆不敵な戦いぶりを見せ、衝撃の勝利を収めている。
ラシリは今年3月「ONE:NEW ERA 新時代」で、日本のキックボクシングのスター秋元皓貴と対戦し、第1RでKO勝ちを収めた。秋元が敗れるのはプロ生活で初めてのことだ。モンコルペットはラシリとの対戦で何を気を付けるべきか、多くを目にしただろう。
「ラシリは間違いなくONEに慣れている」とモンコルペットは分析する。
「すごくいいパンチを持っているので、ボクシングとその防御に時間を割いてトレーニングしている」
「小さなグローブを使って、自分の試合のやり方に別の要素を準備する必要がある。だからこの小さいグローブを毎日のトレーニングで使っているんだ」
モンコルペットがムエタイを始めた頃はうまくいかないことも多く、それは彼が得意とするクリンチのスタイルにつながった。
しかし、彼は国際的なスターになるために、そしてONEでの2度目の勝利を挙げるために、新しいスタイルに取り組んでいる。この新しいアプローチはラシリに対して有効なだけでなく、観客を魅了するだろう。
「ラシリに対してはパンチとキックが最も効果的だと思う。彼の格闘家としての弱点はそこにあると思うし、同時にポイントも獲得できる」
「自分はいつもはクリンチファイターだが、ポイントを得るにはスタイルを変えていったほうがいいだろうと思っている」
「観客のみなさんにはもっと攻撃的なスタイルを見せたい。右ひじをヒットさせられたらノックアウトの可能性もあるだろう」
既に格闘家としてのキャリアは10年以上だが、モンコルペットはまだ先は長いと信じているし、激戦のONEスーパーシリーズフライ級で抜きんでたいと考えている。
この試合にかかっているものは大きいと思っているし、ベトナム初開催というONEの歴史的なイベントで見せ場を作りたいと考えている。
「これが自分の仕事だし、自分の未来でもある。勝つ必要がある」
「ONEで戦い続けて、もっと強くなって、もっとたくさんのことを成し遂げたい。いつかタイトル戦に挑戦するために」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)