【11/4大会】三浦彩佳、メン・ボー戦へ「私のアドバンテージは寝技」
日本のサブミッションのスペシャリスト、三浦彩佳はメン・ボー(中国)とのストロー級MMAマッチにおける自身のアドバンテージについて熟知している。
この一戦は、11月4日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで開催される「ONE Fight Night 16: Haggerty vs. Andrade」で行われる。三浦のMMAマッチ出場は、2022年4月のダヤン・カルドーゾ(ブラジル)戦で腕を負傷して以来。
三浦は2022年1月にはONE女子ストロー級MMA世界チャンピオンのション・ ジンナン(中国)に挑戦した。一方のメンは現在2連勝中で、世界タイトル挑戦のチャンスを狙っている。
こうしたメンを三浦は注目していたが、このたび試合が組まれたことは意外だったようだ。
三浦は試合前のインタビューでこう話している。
「(メンは)いつか来る相手だとは思っていたけど、彼女はすぐにタイトルマッチをすると思っていたので、このタイミングで私と戦うんだ、と思った」
三浦は黒帯三段で、スカーフホールドアメリカーナで通算6勝、ONEではサブミッション率100%としており、この階級で最も危険なグラウンドファイターとして広く知られる。
対するメンは、熟練のストライカーで、ONEで劇的なノックアウト勝利を3度収めているフィニッシャー。
こうしたことを念頭に、三浦はこの戦いに備えている。
「この試合はグラップラー対ストライカーと思われているので、私のアドバンテージは寝技ではないかと思う。(メンは)ストライカーでKOする選手だと思うので、そこ(寝技)だと思う」
三浦は勝利への一番の近道は、その圧倒的なフィジカルと洗練されたテクニックを生かせるグラウンド戦だと考えている。
だが一方、サブミッションやノックアウト、激闘の末の判定など、あらゆる勝利の方法についても前向きな姿勢を見せている。
三浦はこうコメントしている。
「勝てれば良いので、理想の勝ち方とかはない。勝てれば良い」
グラップリングマッチ出場「仕掛け方が明確に」
三浦彩佳は18ヶ月間MMAマッチは欠場していたものの、今年2月には「ONE Fight Night 7」であったサブミッション・グラップリングマッチに出場。惜しくもユニマス判定で敗れたが、現ONE女子アトム級サブミッション・グラップリング世界チャンピオンのダニエル・ケリー(米国)を限界まで追い詰め、ハイスピードな一進一退の攻防を展開した。
すでに三浦の寝技のレベルの高さは世界的に知られていたが、この試合に出場したこと、そして試合に向けて数ヶ月間集中してトレーニングしたことで、さらに磨きがかかったという。
「(ケリーとのグラップリングマッチが決まる前までは)知らない技がたくさんあった。グラップリングの独特な足関や、そういう技をどういうふうに仕掛けることができるのかなど、MMAファイターのなかには知らない人が多かった。自分ができなくても察知する能力などが身についたと思う」
「グラップリングマッチが決まって3ヶ月の準備期間だったので、その準備期間で自分の持っている技術で、どうやってグラップラーを相手に仕掛けていくか、というのはすごく勉強になった。長くやっていかないと、グラップラーを相手に仕掛けるのは難しいとは思うが、仕掛け方などは明確になったと思う」