【3/23 日本大会】ジョナサン・ディベラ、格闘技の聖地で伝説サムエーとの王座戦に「夢が叶った、激しい戦いになる」

3月23日にさいたまスーパーアリーナで開催される「ONE 172:武尊 vs.ロッタン」でストロー級キックボクシング暫定世界王座決定戦が実施され、ジョナサン・ディベラ(イタリア/カナダ)がサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)と対戦する。
26歳の元王者ディベラがムエタイレジェンドを相手に王座返り咲きを狙う。
父親のもとで極真空手を学んだことが格闘技を始めたきっかけ。プロ格闘家としてキャリアを積むディベラは、“格闘技の聖地”さいたまスーパーアリーナで、熱狂的な日本のファンの前で戦うことを夢見ていた。
その相手はムエタイ界の生ける伝説サムエー。ディベラがこの最高のチャンスについてonefc.comに語った。
「夢が叶った。さいたまスーパーアリーナは全ての格闘技の伝説的なアリーナだ。昔、キックボクシングの試合をビデオでよく見たが、その会場はいつもさいたまスーパーアリーナだった。日本で試合をする話が来た時は驚いた。」
「本当に素晴らしい会場で夢が叶った。特にサムエーと戦えるなんて。彼はレジェンドでサムエーと戦うのは夢のようだ。さいたまスーパーアリーナは私にとって完璧な場所だ。」
ディベラがサムエーを“レジェンド”と呼ぶのは正しい。41歳のサムエーはONEのムエタイ&キックボクシング、ストロー級とフライ級の元世界チャンピオンであり、30年間の素晴らしいキャリアで史上最高の選手としての地位を確立してきたからだ。
ディベラにとってサムエーは昔からの憧れの存在だったが、2022年にONE初参戦を果たした時には既にサムエーと将来戦うことをイメージしていた。
「若い時からサムエーの試合を見てきた。本当に彼と戦うのが楽しみ。私にとっては夢のような試合だ。」
「私がONEチャンピオンシップと契約した時、サムエーは当時チャンピオンだった。いつか彼と戦える日が来るのを楽しみにしていたが、彼はその前に引退してしまった。」
サムエーは一時的に現役から退いたものの2023年に復帰。若手期待株のアクラム・ハミディ、ジャン・ペイメンを下し、今回の暫定王座挑戦の権利を手にした。
一方のディベラはデビュー戦のONEストロー級キックボクシング世界王座決定戦で、ペイメンを破り王者に。1度目の防衛に成功したが、その後、プラジャンチャイ・PK・センチャイに僅差の判定で敗れ、王座から陥落した。
ディベラはその後勝利を収め、プラジャンチャイは現在ムエタイに力を入れているため、サムエーとの壮大な対決の舞台は整っている状態だ。
「日本のアリーナでレジェンドのサムエーに勝つことは、私のキャリアでとても大きな意味がある事だ。彼と戦い、世界王座を獲得するの、夢が叶う事だ。」
ディベラはファンが熱狂する激闘を望んでいる
ジョナサン・ディベラとサムエー・ガイヤーンハーダオの対戦では、世界トップクラスの技術の攻防が見られることは間違いない。その一方でディベラは激しい打ち合いになることも予想している。
「序盤はテクニカルな攻防からスタートするかもしれないが、どちらかが相手にダメージを与える一発を当てたら、激闘の展開になるだろう。」
「とてもハイレベルな戦いなので、何が起きてもおかしくない。第1Rは戦術的な戦いにはなるが、第5Rに向けて徐々に激しい戦いになるだろう。」
ベルト獲得を最優先に考えるディベラだが、彼が夢見た格闘技の聖地での戦い、会場の観客を熱狂させる激闘を見せたいと願っている。
「どちらかのハードショットが当たるまで、それまでは駆け引きある戦術的な戦いになる。そこからはリングの中央で真っ向勝負するはずだ。」
「その攻防が盛り上がれば、きっとファンが望む戦いになるだろう。私はそれを望んでいる。」