【8/5大会】「再びタイトル目指す」リネカー、キム戦は打撃対決を予想
元ONEバンタム級MMA世界王者で現同級1位コンテンダーのジョン・リネカー(ブラジル)は、かつて巻いていたベルトを取り戻す、というただ1つの目標に集中している。
8月5日(土)にタイ・バンコクで行われる「ONE Fight Night 13: Allazov vs. Grigorian」のキム・ジェウォン(韓国)戦は、その目標への第一歩となる。
リネカーの試合出場は、今年2月にファブリシオ・アンドラージ(ブラジル)にTKOで負けてタイトルを奪われて以来。
リネカーは再び世界タイトル挑戦を目指すにあたり、今回の試合の重要性をONE編集部にこう説明している。
「この試合で一番楽しみなのは、対戦相手にかかわらず、自分が復帰して、再びタイトルマッチを目指すという目標を追うチャンスになるという点だ」
「今後どんな試合をするにしても、一番ワクワクしてやる気が上がるのは、再びタイトルをねらいに行くというこのチャンスだと思う。だから、対戦相手は関係なく、自分の目標は再びタイトルをかけて戦うことだ」
リネカーは、キムのような才能あふれるアスリートに勝てば、次戦でタイトルに挑戦する可能性が開けると考えている。
このためアンドラージに敗れて以来トレーニングに励み、弱点を克服すべくフィジカルとメンタル面の調整をおこなってきた。
こうした積み重ねと家族からの厚いサポートのおかげで、調子は絶好調だという。
「ONEで出場しなかった間は、最初はフィジカル面、次にメンタル面を回復するための期間に充てた。どうやって再起するか、どうやって集中力を保つか、といったことだ。だから、かなり心理面でも努力した」
「私生活はまったく変わっていない。ありがたいことに、妻と子供たちとの生活はとても充実している。何も変わっていない」
「ジムでは、改善すべき点に集中して、もっとトレーニングをしている。ボクシング、ムエタイ、柔術、すべてを完璧にしようとしてきた。たくさんトレーニングをして、強くなって戻ってきてまたタイトルマッチをする、という目標に向けて集中してきた」
「ボディへのパンチをねらう」
ジョン・リネカーが再びONEバンタム級MMA世界王座をねらうなら、8月5日にキム・ジェウォンを倒さねばならない。
キムはフェザー級とバンタム級のエリート選手と戦い、ONEチャンピオンシップで挙げた4勝はすべてノックアウトによるもの。
こうした強敵だが、リネカーはスタンド戦になると予想している。
「(キムの)試合はボクシングだ。遠い距離で戦うことが多い。総合力も高く、テイクダウン・ディフェンスも得意で、キックも繰り出してくる。だが、お互いに打撃を好むので、打撃戦で見せ場をつくれると思う」
リネカーは“ハンズ・オブ・ストーン(石の拳)”というニックネームを有し、地上有数の怖れ知らずのパンチャーとして知られる。
このためキムのほうが身長もリーチもあるものの、至近距離からトレードマークのボディ・ショットを放ち、再びハイライト級のノックアウトを決めたい、としている。
「パンチを当てるチャンスが相手よりもあると思うし、ボディへのパンチをねらうつもりだ。彼は遠い距離で戦うストライカーで、自分は至近距離で戦うタイプ。自分の打撃はもっと当たると思っている」