【7/6大会】打撃強化でボクシング大会優勝、グリシェンコ「進化した姿を見せる」
7月6日(土)の「ONE Fight Night 23」でヘビー級MMAマッチに出場するキリル・グリシェンコ(ベラルーシ)は、この階級の有数の強さを誇る選手だと証明する決意を固めている。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で対するは、カン・ジウォン(韓国)。
ONEチャンピオンシップ参戦当初、グリシェンコは連勝を飾ったものの現在は2連敗中。しかし、今回のカン戦に向けてより完璧なファイターになるために努力を重ねてきた。
多方面にわたるスキルを磨き上げたというグリシェンコは、強力な打撃を有することで知られるカンとの対決で進化をアピールしたいところだ。
グリシェンコはONEチャンピオンシップに次のように話している。
「(2022年8月に)マーカス・アルメイダ戦で負けた後、足を少し痛めたが、治療をして復帰した。自分のミスを分析して、自分のスタイルに新しい要素を加える必要があった」
「現在は完全に健康で、進化した自分を披露する準備ができている。すごい試合をしたい。自分はMMAで大きな可能性を持っていることをわかっているし、必要なものは全部そろっている」
総合格闘技に転向する前はレスリングで世界レベルで活躍していたグリシェンコ。
このアルメイダ戦以降の空いた時間を生かして新たな武器を探そうと他の競技の大会に出場したといい、新たな自信を身につけたようだ。
グリシェンコはこう話している。
「プロMMAの試合に出場しない期間が長かったので、すぐに試合に戻るのは間違いだと思った。そこでコーチングスタッフと一緒に、アマチュア競技に参加して試合の雰囲気を味わおうと決めた。グラップリングやグレコローマン・レスリング、ボクシングの試合に出場した」
「レスリングの経験があるからレスリングで戦うのは大丈夫だったが、ボクシングは新たな挑戦だった。ベラルーシのボクシング選手権に出場して優勝した。これにはみんな驚いた。だが、コーチのコンスタンチン・マハンコはまったく驚かなかった」
「どんな相手とでも打撃で戦えることを改めて証明するために出場した。すごく自信がついた。これこそ、今後の試合に向けて必要なことだった」
対ストライカー「スタンド戦の準備もある」
キリル・グリシェンコもカン・ジウォンもONEでは浮き沈みの激しい結果を残してきた。
両者とも参戦直後に2勝を挙げたが、その後はトップコンテンダーとの対戦し、その勢いは止まってしまった。このため、ここで改めて自身こそがトップレベルの選手だと証明するために意気込みが高まっているに違いない。
こうしたこの階級における立ち位置を確立するための機会をグリシェンコは歓迎していうようだ。
「カンとの対戦が決まったときは興奮した。彼はタフな選手で、打撃の技術も優れている。この階級のトップコンテンダーだと思っているし、簡単な試合にはならないと思う。この試練に向けてハードなトレーニングを積んでいるし、気合も入れている」
「試合の2カ月半前、日程が決まってすぐに準備を始めたので、十分すぎるほど時間があった。相手はストライカーだからスタンド戦の準備もあるが、もしグラウンド戦になってもそこで失敗することはない」
グリシェンコは、マーカス・アルメイダとこの階級の現王者のアナトリー・マリキン(ロシア)に2連敗としてこの試合に臨むが、気負いはないようだ。
時間をかけて戦いを進化させたいま、困難な課題を乗り越え、自身こそ未来のONEヘビー級MMA世界チャンピオンだとアピールする準備ができているとグリシェンコはコメントしている。
「何よりもまず、自分の実力を試して、あらゆる困難を徹底的に乗り越え、そして自分が築き上げた巨大な輝かしい戦績を振り返りたい」
「総合格闘技が大好きだし、まだ始めたばかりということはわかっている。まだ総合格闘技は3年半の経験しかない」
「勝てれば復帰のアピールになるだろうし、トップを目指す道筋の第一歩となる。チャンピオンになるという目標を必ず達成する。今にわかるさ!」