【12/9大会】リッシ、ナタウット戦へ自信「対応力で自分に匹敵する奴はいない」
ルーク・リッシ(米国)は、ONEチャンピオンシップでの待望のデビュー戦となる12月9日(土)の「ONE Fight Night 17: Kryklia vs. Roberts」で、盛大なアピールをしたいと意気込んでいる。
フェザー級ムエタイマッチで対するは、4位コンテンダーのジョー・ナタウット(タイ)。リッシにとって、キャリア上の大チャンスであるのはもちろん、ONEの舞台で個性あふれるエンターテイナーとしてのスタイルを披露する機会でもある。
リッシはナタウットのヘビーヒッターとしての評判を以前から知っていたが、対戦に不安はないとONE編集部に話している。
「ナタウットにはずっと注目していた。数年前に見たのを覚えているが、すごい左キックを持っているな、という印象だった。スイッチしないで蹴る左キックがすごい。そして今もそのキックの威力は変わらない」
「それに、ハードな打撃をしてくる。クレイジーなほどハードだ。だが、この点についてはヘビー級のフランシス・ガヌーのような選手のパワーでない限りは、あまり心配することはないと思う。誰でもハードな打撃はできるし、自分はパワーについてはあまり心配していない」
リッシはフェザー級にしては長身で大柄で、どんな距離でも巧みに戦うことができるクリエイティブなテクニシャンだ。
このため、ナタウット戦では自身に戦術的なアドバンテージがあるとリッシは話している。
「自分はその場その場で素早く対応する能力がある。このくらい素早く対応できる選手は他にはいない。エルボーやパンチ、キック、ディフェンス重視の戦い、何でも得意だ」
「自分の有利な点は、クリエイティブなところだと思う。これで自分に匹敵する相手はいないと思うし、この試合での自分のアドバンテージはこの点だと思う」
おそらく、一番のリッシの強みは、その予測不可能な戦いぶりと、多彩な技だ。
リッシはこう説明している。
「自分のニックネームは“ザ・シェフ”だ。できる限りいろんなものを交ぜるってことだ。そしてこれが試合を決める要因になるだろう。誰でもいろんなことが一気に起こると、対処するのは難しいからだ」
「重圧があるのは相手のほう」
「ONE Fight Night 17」での試合は、ONEデビュー戦を迎えるルーク・リッシと、世界的に名の知られたフェザー級ムエタイ5位コンテンダーのベテラン選手であるジョー・ナタウットとの対戦、という図式だ。
当然ながら両者ともこの試合での勝利がそれぞれのONEでのキャリアにおける重要な意味を持つことを理解している。
だが、リッシは自分を信じながらも、肩の力を抜いてこの試合に臨むと話している。
「自分の頭の中では、自分にもっとプレッシャーをかけるようにしている。自分はこう考えている。『プレッシャーは全部自分にかかっている。ONEでの初戦で勝たなくてはいけない』というふうに」
「いずれにせよ、自分には失うものはないし、自分のことを知らない人は多い。自分はアイオワ州からジョー・ナタウットと戦うためにやってきた単なる外国人だ。だから、自分がもし勝てれば、番狂せと思われると思う」
一方で、リッシはより重圧がかかるのは、ベテラン選手であるナタウットのほうだと考えている。
「言い方は悪いが、重圧があるのは守るべきものがある相手のほうだと思う。参戦したばかりのこんな若い新世代の米国人に、彼が何年もかけて積み上げてきたものを奪われるわけにはいかないだろうから」
「だから、全体的には相手のほうにプレッシャーがかかっていると思う。けれども、自分の頭の中では自分に全部のプレッシャーがかかっていると考えている。自分にとっては人生で一番大きな試合だからだ」