【11/19大会】青木真也戦へイザガクマエフ「早い時間に決着」ボーナス獲得も視野
今年ONEチャンピオンシップに参戦して以来、好調を維持しているライト級MMA4位コンテンダーのザイード・イザガクマエフ(ロシア、29)。だが、11月19日(土)にシンガポール・インドア・スタジアムで行われる「ONE 163: Akimoto vs. Petchtanong」ではこれまでで最も過酷な試練を課されることになりそうだ。
イザガクマエフは同大会で、元ONEライト級世界チャンピオンで5位の青木真也(39)と対戦する。勝利すれば、ランキング上昇も見込めるチャンスだ。
ダゲスタン共和国出身のイザガクマエフは、すでにONEのケージ「サークル」で連勝し、強烈な印象を残した。
さらに今回の試合で、レジェンドの青木を倒せれば、大きな弾みになると考えているようだ。
イザガクマエフは青木戦についてこう話している。
「彼(青木)は、かなり有名なファイターだ。名前も知られているし、ファンもいる。MMAの世界でも有数の知名度の高い選手だ」
「この競技のベテランで、元ONE世界チャンピオンだ。青木のようなファイターに勝てば、大きな後押しになる。自分のチーム全員にとっての大きな勝利だ」
世界クラスのグラップリングで知られる両者の対戦。だが、イザガクマエフは自身の打撃で青木の一級のサブミッション技術を退けることができると考えている。
9月のジャン・リーポン(中国)戦では、辛くも判定勝ちを収めたため、今回はフィニッシュ勝利を決めたいところ。さらには、優れた戦いぶりを披露した選手に贈られるパフォーマンス・ボーナスの獲得も視野に入れているようだ。
イザガクマエフはこう説明する。
「自分のプランは、アグレッシブに攻めることだ。もしアグレッシブに攻められたら、同じようにアグレッシブに攻める。(その他のプランは)試合の中で見せてやる」
「この試合は打撃でフィニッシュしたい。結果はそうなると思う。(自分の目標は)この試合に早い時間で勝って、リングでこう叫ぶことだ。(ONEチャンピオンシップの会長兼グループCEOの)チャトリ、5万米ドル(約730万円)をくれ! って」
イザガクマエフ「青木を倒し、半年で世界王者に」
ザイード・イザガクマエフは、青木真也を倒せれば、その次にはライト級現王者のクリスチャン・リー(シンガポール / 米国、24)に挑戦できると考えている。
リーはこの階級のトップランクのファイターをほとんど倒しているが、イザガクマエフのような対戦相手は新たな脅威となるに違いない。
このため、イザガクマエフは11月19日に勝利を挙げて、自身の意図を強烈にアピールするつもりだ。
イザガクマエフはこうコメントしている。
「今回の試合に勝てば……インシャラー(神のおぼしめしならば)勝つだろうが、次はこの階級のチャンピオンに挑戦する」
「クリスチャン・リーは、全員倒している。だが、まだ倒してない奴がいるってことも知っている」
イザガクマエフと青木の対戦の前には、同日に行われる「ONE Fight Night 4」で、リーが階級を上げてONEウェルター級世界チャンピオンのキャムラン・アバゾフ(キルギス/ロシア、29)に挑戦する。
このため、イザガクマエフはアバゾフの防衛を期待している。リーがウェルター級タイトルを獲得して2階級王者になれば、防衛戦の際は再びライト級に階級を落とす必要があるためだ。
イザガクマエフはこう付け加えた。
「リーにはこの試合に負けてほしい。アバゾフが勝って、自分が戦えるようにライト級チャンピオンを本来の階級に送り返してほしい。自分が半年でONE世界チャンピオンになるだろう」
「自分は、ライト級の新たな脅威だ。そして、誰も自分を止められない」