【9/6大会】生ける伝説ノンオー「ムエタイの美技みせる」
ムエタイ史上最高のファイターの一人が、9月6日(金)に開催される「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」のメインイベントに参戦する。
ベトナム・ホーチミンでONEチャンピオンシップを催すのは初めて。無敵のバンタイ級ムエタイ世界王者ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)が、ブリース・デルバール(アルジェリア)を相手に、2度目の防衛戦に挑む。
このイベントはまた、ONE初の全戦立ち技ルールの祭典として、ONEの新たな扉を開く大会となる。ノンオーはこの記念すべき大会で、母国発祥の格闘技ムエタイをを披露できることを誇りに思っている。
「ベトナムでのメインイベントに出られてうれしい。華麗なムエタイをみなさんにお見せしたい。 まだ見たことのないファンの方もいると思うので」
「できるだけエキサイティングな戦いをしたいが、一方で、ムエタイの素晴らしい技術を披露することも重要だと思っている」
「技術を守り伝えていく必要がある。ムエタイの正統な技術を忘れてしまっている選手も多いから、大切にしていきたい。 ムエタイには素晴らしいテクニックがたくさんある。日ごろ教えている生徒たちにも、自分が実践して見せてあげることが大事だと思っている」
ノンオーはシンガポールのメガジム「Evolve MMA」に所属する32歳。259勝54敗1分の驚異的な戦歴を誇り、4つのルンピニースタジアム・ムエタイ世界タイトルを手にした、まさにムエタイの伝説的存在だ。
ONEに参戦して以降は4戦4勝と完璧な結果を残し、現在はキャリア史上最高の賞であるONEバンタム級ムエタイ世界王者の座に君臨する。今年5月の「ONE:WARRIORS OF LIGHT」であった初防衛戦では、挑戦者の鈴木博昭を判定の末、退けていた。
ノンオーは次の挑戦者が決して、たやすい相手ではないとわかっている。
デルバールは弱冠20歳だが、戦歴33戦5敗。ムエタイ世界王座の1つであるS1世界チャンピオンでもある。フランスのジムで、ONEスーパーシリーズのスター、エリアス・マフムーディと共にトレーニングに励んでいる。
若くハングリー精神に溢れ、キャリア最高の舞台に臨もうとする挑戦者を、ノンオーは甘く見ているわけではない。だが彼は、自分の技の引き出しは、デルバールが対応するには多すぎると確信している。
「デルバールは経験がまだ足りないし、試合中にうまく対応する力もない。そこが彼の弱点だ」
「彼は背が高いし体が大きいから、自分もガードは下げられない。 彼はキックボクシング出身なので、スピードのあるパンチが来ると想定している」
「かなり良いコンディションに仕上げているので、試合に臨むのに何も不安はない」
ノンオーのモチベーションの一つになっているのは、今大会の名場面となるようなフィニッシュを決めてファンを沸かせたいという思いだ。 ONEで無敗の4連勝中だが、まだノックアウト勝ちは決めていない。
ムエタイ歴20年超のノンオーは、KO勝ちで試合を決めるのがいかに難しいかが身に染みている。特に相手がワールドクラスの選手ならなおさらだ。だが今回の試合では、ジャッジの出番は来ないと確信している。
「はたから見ているのと、実際にやってみるのとでは違うからね。もちろん今回の試合もノックアウトしたいと思っているが、だからといって不用心にならないようにしないと」
豪快なフィニッシュを決めなかったとしても、ノンオーは世界王者として、最初から最後まで見どころたっぷりの試合を見せると、ファンに約束する。
「年を取りすぎたとか、遅くなったとかは言われたくない。そんなのはごめんだ。自分のレガシーを守りたいんだよ」
「母国タイの人々のためにベストを尽くさないといけないし、彼らのためにこのベルトを守らないといけない」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)