【1/14大会】スーパーレック、世界戦で「プエルタをKO」宣言
スーパーレック・キアトモー9(タイ)の最大の目標は、ONEフライ級キックボクシング世界タイトルのベルトを腰に巻くことだ。たとえ、誰が対戦相手であっても。
2位コンテンダーのスーパーレックは、1月14日 (土)にタイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる「ONE Fight Night 6: Superbon vs. Allazov」で、5位のダニエル・プエルタス(スペイン)と空位となったタイトルを争う。
当初は宿敵のイリアス・エナッシ(オランダ / モロッコ)と決着をつけることを楽しみにしていたが、エナッシがフライ級リミット体重への調整が不可能となり、タイトルを返上。このため直前になって対戦相手がプエルタスに変更になった。
だが、スーパーレックはエナッシは英断を下したと考えており、リマッチの可能性も排除していない様子だ。
スーパーレックはこう説明している。
「イリアス(エナッシ)と戦えないことはがっかりした。2年間リマッチの機会を待ちわびていたから。だが、彼の決断は尊重する」
「体重をつくれないと気付いたんだ。無視したままなら、団体に悪影響になりかねないし、ファンも失望するかもしれない。だから、また対戦する機会があるのなら、自分はそれで満足だ」
新たに対戦相手となったプエルタスは、まったく違ったスタイルの持ち主だ。
だが、スーパーレックはこの点については心配しておらず、ホームのタイの大観衆の前で行われる試合では、どんな状況にも対応できるよう準備をしておくという。
スーパーレックはこう話している。
「まったく問題はない。直近の試合のすぐ後に特訓を始めたし、約1ヶ月の準備期間があった。攻撃的な試合と防御的な試合の両方をにらんで準備をしてきたから、対戦相手は変わった(ONEのケージ)『サークル』の中で自分のスタイルを切り替えて、対応できると思う」
アグレッシブな相手の隙「カウンターのチャンス」
前王者のイリアス・エナッシとの再戦のために時間を費やしてきたスーパーレック・キアトモー9だが、変更された対戦相手の方が、フィニッシュ勝利の可能性が高まると考えているようだ。
前回の世界タイトルマッチでは、エナッシの巧みな動きへの対応が迫られたが、ダニエル・プエルタスは近い距離で戦ってくると予想しており、これが自身に有利に働くとみている。
スーパーレックはこうコメントしている。
「ダニエル・プエルタスは、アグレッシブなスタイルのファイターで、敵に向かってくる。だが、イリアスのスタイルはヒット・アンド・ムーブだ。ダニエルの方が、イリアスよりもやりやすいと思う。どう打撃を繰り出すか選べるし、動きが読みやすいから」
「プエルタスの強みは、パンチの強さだ。動きをよく見て、インパクトに備えないといけない。だが、パンチの後に隙ができる。これが弱みだ。デカいパンチを打った後、上手くディフェンスができないから、そこがカウンターのチャンスだ」
昨年ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)を相手に見事なKO勝ちを収め、スーパーレックは以前にも増して自信に満ちあふれているようだ。
今回の試合ではパンチを打ちまくるプエルタスを相手に、ファンを楽しませ、ONE世界タイトルのベルトをもたらす、フィニッシュのタイミングを見計らうと意気込んでいる。
スーパーレックはこう付け加えた。
「どのくらい強く打ってくるかわからないが、自分だって世界有数のヘビー・ヒッターだと思う。クリーンで、ヘビーな一発を食らわせられれば、ノックアウトできる可能性は高いと思う」
「そんなに大した選手じゃないと思っているところもあるけれども、気は抜かない。ファンにエキサイティングな試合を見せられるようにベストを尽くす。ONEで2度目のKOを狙う」