【10/5大会】アーセルと防衛戦で再戦する王者ニコラ「大きな夢へ、喜んで重圧背負う」
アレクシ・ニコラ(フランス)は、ONEライト級キックボクシング世界チャンピオンとして壮大な計画を持っている。
10月5日(金)の「ONE Fight Night 25」で、ニコラはまさにこのタイトルを奪取した相手、前王者のレギン・アーセル(スリナム)を挑戦者に迎え、初の防衛戦に臨む。
同大会の会場は、前回の両者の対決と同じタイ・バンコクのルンピニー・スタジアム。
5ヶ月前、ここでニコラはそれまで数年にわたってタイトルを保持し続けていたアーセルに勝ち、新王者に。24勝無敗というプロ戦績に加えてONEのベルトを手にしたことで、地上トップクラスのストライカーとして広く認められるようになった。
ニコラは世界チャンピオンとしての仕事はまだ始まったばかりだとONEチャンピオンシップに話している。
「フランスではみんなが喜んでくれた。自分のことを知っている人も多く、路上で気づかれることもある。母もすごく誇りに思ってくれているが、自分は集中し続けないといけないとも教えてくれた」
「王者になって、狙われる立場になった。だから、集中し続けないといけない。もっとお金を稼いで、自分の名前を広めて、戦って戦って戦いまくるんだ」
このためにはまずは防衛が必要だということは承知している。つまり、今回の試合でアーセルに2度目の黒星を付ける、ということだ。
さらに試合での活躍に加え、キックボクシングという競技を世界中に広めたい、という夢もあるそうだ。
このため世界での認知度をより高めることを目標に、英語を勉強するなどさまざまなステップを踏んでいるという。
「フランスと世界でスーパースターにならないといけないんだ。現在はフランスではそうなったが、タイや米国など世界でも同じようになりたいと思っている」
「だから戦わないといけない。キックボクシングの魅力を知ってもらい、キックボクシングをやってみたいと思ってもらいたい。だから、もっと英語を話せるようになりたい。いまは自分の名前が知られているから、いいことだ」
フランス初のONE世界チャンピオンとして、ニコラは自身の立場を生かし、ONEの大会を同国で開きたいという。
「ONE Fight Night 25」でアーセルに勝てれば、フランスの大スターとしての地位をさらに固めることになるだろう。その過程では重圧を伴うこともあるだろうが、ニコラはその準備ができている。
「ONEチャンピオンシップの大会をフランスで開くのが夢だ。大きな夢だから、そのための重圧があれば喜んで背負うさ」
「たくさん試合をして、たくさん勝ちたい」
世界的なスター選手になることに加え、アレクシ・ニコラはONEライト級キックボクシング世界チャンピオンとして、できるだけ多くの試合をしたいという目標も持っている。
今後の目標についてニコラはこうコメントしている。
「たくさん試合をして、たくさん勝って、たくさんKOして、もちろんたくさんお金を稼ぎたい。家族と自分が安全に暮らせるために。スーパースターになりたい。ONEチャンピオンシップのファンに愛されたい」
ONEで活躍するスーパースターになるという目標に向けて、ニコラは順調に歩んでいる。
今年1月にデビュー戦で成功を収め、4月にはレギン・アーセルの8年にわたる無敗記録に終止符を打った。そして今回、「ONE Fight Night 25」では獲得したばかりのタイトルの防衛に臨む。
ニコラはONEが望む限り、できるだけ試合に出場したいという。
「ただ戦いたいだけだ。3ヶ月ごとに戦えるなら、3ヶ月ごとに戦いたい。もっと戦えるというなら、いつだって戦う。キックボクシングは自分の人生だ。だから、単なるスーパースターにはなりたくない。自分がなりたいのは、スーパーファイターなんだ」