【4/22大会】ハガティー「階級転向で絶好調」、ノンオーをKO宣言
ジョナサン・ハガティー(英国)は、想像していたより早くONEバンタム級ムエタイ世界タイトルに挑戦することになったものの、そのチャンスを最大限に生かすつもりだ。
4月22日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる「ONE Fight Night 9: Nong-O vs. Haggerty」で、ハガティーは王者ノンオー・ハマ(タイ)と対戦する。
元フライ級王者のハガティーは、昨年11月にウラジーミル・クズミン(ロシア)にキャッチウェイトマッチで勝利。次にバンタム級ランキング入りを狙うつもりだった。
しかし、ONEのマッチメーカーからノンオー戦をオファーされ、絶好のチャンスと思って飛びついたようだ。
ハガティーはこう説明している。
「すぐに世界タイトルに挑戦できるなんて思っていなかった。あと1戦してからだと思っていた。挑戦者にふさわしいのは1人しかいない、そしてそれが自分だと思ってもらえたんだろう」
「自分以外にふさわしい人間がいない、などとは言わないが、自分は彼(ノンオー)の一番危険な対戦相手だと思う。2つ目の世界タイトルを手に入れたいと思っていた。今チャンスが訪れたので、両手でつかみにいかないといけない」
フライ級から階級を上げ、ハガティーは生まれ変わったような気分だという。
148ポンド(約67キロ)キャッチウェイトのクズミン戦でも、ONEのケージ「サークル」で体重を増やすメリットを感じた。
さらに、65.8キロがリミットのバンタム級への階級転向により、精神的にも身体的にもベストの状態になり、無敵とも表されるノンオーとの世界タイトルマッチで優位に立てると考えているようだ。
ハガティーはこうコメントしている。
「(フライ級リミットの)61キロではただ疲労感があった。ラウンドの合間に椅子から立ち上がるのだって一苦労だった。だが、今は水分も足りているし、よりパワフルに感じる。それにもっと食べれるようになった」
「だから事前準備は楽で、ストレスが少なくなった。よく言われていることだが、幸せなファイターは危険なファイターなんだ。だから、準備は万全だ。もっとエネルギーがあるから」
V8目指すノンオーに「衝撃を与える」
ノンオー・ハマは、ONEバンタム級ムエタイ世界タイトルを7度防衛しており、ONEの立ち技部門では通算10戦10勝。
さらに、直近5戦はすべてフィニッシュとしている。
しかし、こうした圧倒的な強さを前にしてもジョナサン・ハガティーは怖気付かない。さらにノンオーに過小評価されているという可能性も考え、実際の対決では評価をひっくり返す気でいる。
ハガティーはこう話している。
「彼がそんなにKOしていると知ったらより燃えるさ。もっとハードにトレーニングしようという気になる。正直、今回は自分の番だと思っているし、フィニッシュしようと思っている。第3ラウンドで、と言っておこう」
「フライ級では疲れ切っていたが、それでもちゃんと試合をしていた。疲れていても、全力でかかっていくことができた。そして今回は階級を上げる。今までになく絶好調だ。だから、自分は過去最高に危険な存在になるだろう」
「ノンオーにとっては長い夜になるだろう。自分のことを多少見くびってくれていればと思う。そうしたら衝撃を与えられるから。全力でかかって、フィニッシュを狙う」
ハガティーは長年ONEバンタム級ムエタイの頂点に君臨してきたノンオーを倒せると自信をみせるばかりか、王座奪還後の未来も描き始めているようだ。
なんと、世界最大の格闘技団体ONEのイベントを母国の英国で開催し、リアム・ハリソンと、同国のムエタイのスターの座を争いたいという。
ハリソンは昨年世界タイトルに挑戦した際、ノンオーに強烈なキックを足に当てられてTKO負けを喫していた。
ハガティーはその意図をこう説明する。
「リアム・ハリソンは、世界タイトルマッチでは足(にもらったダメージ)のせいで、実力を見せられなかったと思う。だから自分がノンオーを倒したら、(英ロンドンの)ウェンブリー・スタジアムでハリソンに本物のチャンスをあげたい」
「英国のファンが見たがっているものを提供したい、それが最大の目的だ。自分も同じように望んでいる」