【6/3大会】和田竜光戦へ、アクメトフ「MMAの真髄見せる試合に」
元ONEフライ級世界王者のカイラット・アクメトフ(カザフスタン)は、タイトル奪還へ決意を固めているが、その前に6月3日(金)にシンガポール・インドア・スタジアムで行われる「ONE 158: Tawanchai vs. Larsen」で、もう1人の強敵を乗り越えなければならない。
アクメトフの相手は、プロ38戦のベテランで、常にこの階級のトップアスリートを相手にしてきた和田竜光。
和田は毎試合多様な武器を駆使してくるとアクメトフは承知しており、激しい打ち合いを期待している
アクメトフはこう話している。
「和田は経験豊富な素晴らしいファイターだ。ONEで勝利を収めている。背が高いし、経験もあるし、過去にはすごい相手と戦ってきた。いつも運に味方されていたわけではないが、今回の対戦でどうなるか見てみよう」
「壮絶な試合になるだろう。そう確信している。皆にMMAの真髄を見せてやれるだろう」
アクメトフは4連勝中で、MMAフライ級2位コンテンダーとして今回の試合に臨む。
和田は現在はトップ5には入っていないが連勝しており、1位のデメトリアス・ジョンソン(米国)、4位のダニー・キンガッド(フィリピン)、5位のリース・マクラーレン(オーストラリア)といった相手とフルラウンドの戦いを繰り広げてきた。
このため、アクメトフはあまりランキングを重視しておらず、和田のスキルのレベルと経験は、他のフライ級アスリートと同様に危険だと思っている。
アクメトフはこう話している。
「ONEが自分たちをマッチアップさせたということは、同じレベルにいるということ。それは事実だし、彼は不運と幸運の両方を味わってきた。ONEのトップ5には入っていないかもしれないが、とても強い相手だと思う」
「グラップリングのスキルが高く、フットワークもいい。機敏に動ける。自分の強みと取り組むため、研究やトレーニングをしてきたと思う。お互いにゲームプランはある。さあ、どちらのプランが良いものになるかな」
アクメトフ、モラエスやDJと対戦希望
カイラット・アクメトフは、和田竜光に敬意を払っているが、未来の目標は格闘技の世界の舞台でさらなる活躍を遂げることだ。
このため、今回の試合では、全力のパフォーマンスを披露し、決定的な勝利を収めようとやる気を高めている。
アクメトフはこうコメントしている。
「ダイナミックな戦いになるだろう。全力でぶつかっていく。いい打ち合いができるだろうと思う」
「自分はスタンドもグラウンドも得意だから、彼がどこでやりたがっても対応できる。だが、彼を追い込みたい。自分はメンタルがかなり強い。自分の全てのスキルを試せるよう、彼がベストの状態で来てくれればと思う」
「早めにフィニッシュしたいが、全3ラウンド戦う準備もできている。打撃でもグラップリングでも圧倒したい。妥協はしない」
現在2位のアクメトフのランキングの上には2人しかおらず、和田を倒すことができれば、この2人を標的にすることだろう。
まずは、ONEのケージ「サークル」で2度対戦し1勝1敗としている現王者のアドリアーノ・モラエス(ブラジル)に挑戦したいと考えているようだ。
また、レジェンドのDJことジョンソンとの対戦にも意欲的だ。和田戦の先は見通したくないと前置きしながらも、未来の対決が成功への原動力となっているようだ。
アクメトフはこう付け加えた。
「(和田を倒したら)トップランクのファイターと対戦することになるだろう。だから、タイトルマッチや、最低でもデメトリアス・ジョンソンとの試合が組まれるのはあり得ることだ」
「(モラエスから)タイトルを奪ったが、彼は今チャンピオンだから、イーブンだ。今はこの状況に疑問符があるが、ラバーマッチができれば終止符が付く」
「(ジョンソンの)試合を見て育ってきた。彼はパウンド・フォー・パウンドのトップファイターだし、自分の実力を彼を相手に試してみたい。彼が言われているほどすごいかどうか知りたいし、自分が彼との試合で何を披露できるかも知りたい。けれども、和田の後に何が来るかはあまり考えたくない。彼が今の標的だから」