【9/6大会】「工藤政英戦は慎重に」技巧派パンパヤックのゲームプラン
タイで最も名高いストライカーの一人が、「ONE:IMMORTAL TRIUMPH」で新たなチャレンジに挑む。
9月6日(金)にベトナム・ホーチミンで開かれる大会で、パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)が初めて、キックボクシングルールの試合に出場。フライ級で工藤政英と対戦する。
パンパヤックはムエタイ世界王者に5度君臨した23歳。完璧な左蹴りがキックボクシングでも通用するかが見所となる。
パンパヤックは昨年12月のデビュー戦で、ポルトガルのルイ・ボテーリョをほぼ完ぺきな試合運びで破った。手足の長さを生かしたパンチとキックを使い、狙いすましたショットを浴びせた。結果は判定勝ちだがヘッドキックでダウンも奪った。
彼は現在、244勝40敗3分の圧倒的な戦歴を誇るが、そのすべてがムエタイルールの試合だった。
しかし彼のムエタイのスタイルは、ミドルキックが中心で多様な技術を要するとされる「ムエ・フィーム」。キックボクシングには簡単に順応できると自信を見せる。
「とても楽しみだ。キックボクシングの試合に出るのは初めてだから。でも少し考えているのも確か」
「もう少し様子を見てみないと。自分はいつもテクニックで勝負してきたし、キックボクシングに対応するのは難しくないと思う。キックとパンチを使うのは好きだしね」
パンパヤックが対戦する工藤は、 REBELSムエタイ王者、RISEフェザー級王者に君臨した、経験豊富なキックボクサー。衝撃的なノックアウトや、手に汗握る試合展開の速さが売りだ。
工藤の予測不可能なアプローチと、フィニッシュを求めて前に突き進む闘志には、パンパヤックもてこずるかもしれない。だが、彼には10年以上の経験がある。以前の試合を慎重に分析した結果、勝算を見て取った。
「彼がペッダムと戦うのを見て、彼のスタイルはよくわかった」
「工藤より経験値があるから、自分のほうが有利。勝てると確信している。でも慎重にいきたい」
キックボクシングルールでの試合は初めてだが、勝利への道筋は確かだと信じている。
勝利へのカギは、トレードマークのあの技術。すべての格闘技において最も美しく危険な打撃の一つと言われる、左キックだ。245回目の勝利を手にするために、この必殺技を繰り出すつもりだ。
「左キックは自分の特徴ともいえる動き。だからあとはパンチを増やせばいいだけ」
「自分が最初にヒットさせ、前に出て、より攻撃的になりたい。パンチでリードし、キックでフォローする計画だ」
パンパヤックは強気な姿勢を崩さないが、決して敵を過小評価してはいけないと学習済みだ。4オンスの総合格闘技用グローブを着けた時に、工藤がどのような脅威になるかわかっている。だからこそ、自分の身を守りながら勝つための計画を立ててきた。
「パンチは工藤の最高の武器だ。小さなグローブでは防御が難しくなるが、どうやって対処するかはリングに上がった後の自分次第」
「ブロックするのではなくて、パンチを滑らせることを考えてみようかと思っている」
比類なきテクニック、試合勘の良さ、驚異的なコンディショニングにより、ベトナムのファンはパンパヤックの素晴らしいパフォーマンスを期待できるだろう。
「まだ行ったことがない国に旅行するのはとても楽しみだ。機会を与えてくれたONEに感謝している」
「デビュー戦を終え、今回の試合はもっと自信を持っている。ONEで1度戦ったので、今回はもっとうまく準備できる」
「みんな、自分を応援しにきてほしい。今回はもっと盛り上げるから!」
ホーチミン | 9月6日 (金) | 21時(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)