【7/31大会】パンパヤック、ONEでライバル対決心待ち
パンパヤック・ジットムアンノン(タイ)は、タイ・バンコクのスタジアムで繰り広げた名高いライバル対決を、ONEチャンピオンシップの舞台に移して披露することを楽しみにしている。
7月31日(金)にバンコクで開かれる無観客大会「ONE:NO SURRENDER」のフライ級ムエタイマッチで、パンパヤックは長年のライバル、スーパーレック・キアトモー9(タイ)と対戦する。
パンパヤックがスーパーレックと戦うのは今回で7度目。ここまでの勝敗はパンパヤックが4勝1敗1分でリードしている。
2人のムエタイのスターが初めて対戦したのは2015年9月、世界的に有名なラジャダムナンスタジアムでの試合で、結果は引き分けに終わった。
両者は続く2試合を1勝1敗としたが、その後パンパヤックが、2018年8月の最後の対戦を含め判定勝ちで3連勝を収めた。
明らかに、パンパヤックはスーパーレックのスタイルと傾向を非常によく知っている。だが、24歳のスーパーレックが2019年2月にONEに参戦して以降、力をつけてきたことも認めている。
「スーパーレックは用心深いファイターだ。ガードが優れていて、十分にバランスが取れている」
「危険な攻撃はヒザとキック。彼のONEでの直近2試合を見た後、攻撃がより正確になったことを受け入れないといけないと思った。前回対戦した時に比べ、より攻撃的になっている」
よりパワーが増した理由の一端は、ONEスーパーシリーズムエタイ独特のルールにあるかもしれない。つまり、アスリートたちは4オンスの総合格闘技用の小さなグローブで戦うのだ。
スーパーレックの強烈なパワーは確かに、ONEでの過去2試合でキックやパンチを通して精彩を放っていた。2019年2月にはカンボジアのヒーロー、ラオ・チェトラをユナニマス判定で下し、2019年5月にはポルトガルのストライカー、ルイ・ボテーリョにユナニマス判定勝ちしたのだ。
その間、パンパヤックも過去2試合で同様の強さを見せた。2018年12月のONEデビュー戦でボテーリョにユナニマス判定勝ちし、2019年9月には工藤正英をユナニマス判定で破った。
この経験により、パンパヤックは4オンスのグローブで戦うことに、かなり自信を深めた。
「この種のグローブには慣れていなかった」と24歳のパンパヤックは話す。「とにかく、このグローブを着けてONEで2試合戦って、今ではより快適に感じる」
最近、パンパヤックはスキルを研ぎ澄ませながら、微調整しながら、先端の形に戻ることに集中しています。
さらに、昨年から試合間隔が空いているため、トレーニングキャンプにはいつもと違うアプローチを取っている。
「自分の兄弟、パヤックノーイがこの試合のトレーナーだ。何ヶ月も戦っていないから、攻撃することに集中している。特にパンチと、(打撃で)誘い出すことに。スーパーレックのように慎重な相手と対戦する時は、どうやって誘い出すかを把握していないといけない」
兄弟と二人三脚で攻撃を再び研ぎ澄ましたパンパヤックは、タイの首都バンコクで連勝を続ける準備は万端だ。歴史的なライバル対決で、スーパーレックにリベンジのチャンスを与えるつもりは全くない。
「自分のテクニックとスピードには自信があるが、リングでの落ち着きにも自信がある」とパンパヤックは付け加える。「試合当日、自分たち2人が持っているすべてを出し切れるよう願っている。スーパーレックはできる限りの準備してほしい」