ペトロシアンと再戦熱望、ペットモラコット「次はムエタイで」
ムエタイ選手として10年以上を過ごした後にキックボクングに進出したペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)にとって、2019年は記憶に残る1年となった。
ペットモラコットは、新たに挑戦したキックボクシングで大きな浮き沈みを味わったが、それは貴重な経験だったと言う。
「自分にとって上出来な1年だったと思う」と25歳のペットモラコットは振り返った。「今年自分がやった事全てに満足している」
ペットモラコットの2019年は華々しくスタートした。
今年3月にミャンマー・ヤンゴンで行われた「 ONE:REIGN OF VALOR 」で素晴らしいキックボクシングデビューを果たした。日本の山田健太を圧倒してユナニマス判定勝利を収め、ONEフェザー級キックボクシングワールドGPへの出場権を手にした。
ワールドGPトーナメントではいきなり難敵とぶつかることとなった。準々決勝でレジェンドのジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)と当たることになり、5月シンガポール「ONE:ENTER THE DRAGON」では1度は勝利した。
しかし後にONE競技委員会による再審査により試合はノーコンテストとなり、すぐにリマッチをするよう、裁定が下された。
7月マレーシア、クアラルンプール「ONE: MASTERS OF DESTINY」のメインカードで両者は再び拳を交えるが、ペトロシアンのユナニマス判定勝利によってペットモラコットはトーナメント敗退となった。
長らく多くの人からキックボクシングのパウンド·フォー·パウンドと目されて来たペトロシアンは、その勢いのままジョー・ナタウット(タイ)とサミー·サナ(フランス/アルジェリア)を破ってONEフェザー級キックボクシングワールドGPを制し、100万米ドルの賞金を手にした。
ペットモラコットはペトロシアンとの2度の戦いを光栄に思いながらも、もう一度彼と戦う事を望んでいる。ただし次は、ムエタイでだ。
「キックボクシングのリングに立って、ワールドGPに出場できたことは素晴らしい経験だった」
「次はムエタイルールでペトロシアンともう一度戦いたい」
ペットモラコットは敗戦を冷静に受け止めながら、全体としては自身のキックボクシングへの挑戦を成功だったと自己評価している。
世界屈指のキックボクサー達が揃ったトーナメントに参戦して戦えたことに感謝をしつつも、ペットモラコットは2019年を自分の本来の競技、ムエタイで締めくくれたことに喜びを感じている。
11月にシンガポールで行われた「ONE:EDGE OF GREATNESS」でイギリスのチャーリー・ピータースを相手に見事なノックアウト勝ちを収めた。
ペットモラコットは今年を良い形で終え、どうやら「八肢の武術」と呼ばれるムエタイの方でキャリアを続けたいようだ。
「ムエタイにこだわりたい。タイ人だから、それが自然。タイ人はやっぱりムエタイにこだわるべきだ」
「ムエタイで戦う時には何もプレッシャーがない。本能的に自然に動けるんだ。ムエタイの方がずっと楽しいよ」
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Posted by ONE Championship on Friday, November 22, 2019
それを踏まえて、ペットモラコットは2020年に大きな期待を寄せている。
ONEスーパーシリーズ参戦3年目を迎えることになるが、引き続き試合に出場してもっとファイトマネーを稼いで、新居を建てるという目標を叶えるつもりだ。
さらに、ペットモラコットはONE世界王座の獲得に向けて動き出す時が来たと感じている。今後の対戦相手については、マネージャーとONEのマッチメーカーに任せるつもりだ。
「新しい年、新しい始まりだ。出来るだけ多くの試合をして新居を建てたい」
「ムエタイ世界王座にも挑戦したい。準備は出来ている」
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