【2/7大会】ペットモラコット初代王座戦「ペース上げて面白い試合に」
ペットモラコット・ペッティンディー・アカデミー(タイ)が約2年間にわたり夢見てきた試合が、ついに実現する。2月7日(金)にインドネシア・ジャカルタで開かれる「ONE:WARRIOR’S CODE」で、ONEフェザー級ムエタイの初代世界王者の座を賭けて、ジャマール・ユスポフ(ロシア)と対戦する。
子どもの頃からムエタイと共に歩んできたペットモラコットは、ムエタイ最大の栄誉を手にし、母国の人々やファンに感動を与え、そして自分の人生の大きな転機とすべく、かつてないほど気合が入っている。
「この試合は自分にとって非常に重要。このムエタイのタイトルはタイ人と共に留まっておくべきもの。それにこのベルトは自分の目標でもある。自分自身、自分の家族、それにジムもこのベルトを誇りに思うだろう」
「たくさんのことがこの試合にかかっている。勝てば家族の生活をより良くできるだろう。地元に買いたい土地があるんだ。もし買ったら家族のために家を建てて、引退した時に住む場所にするよ」
ペットモラコットがこの歴史的なカードに選ばれたのは驚くべきことではない。158勝35敗2分という戦歴、世界チャンピオンに4度輝いたという実績に加え、ONEでも優れたパフォーマンスを披露してきたからだ。
ペットモラコットは2019年11月の「ONE: EDGE OF GREATNESS 」で、チャーリー・ピータース(英国)と対戦。探り合いの第1ラウンドの後、一気にギアを上げて第2ラウンド、見事なボディへのヒザを決めてノックアウト勝ちを収めた。今回のタイトル戦挑戦を決定づけた、運命の一戦だったと言えるだろう。
だが対するユスポフもその1週間前の同じく11月の「ONE: AGE OF DRAGONS」で、ヨドサンクライIWE・フェアテックス(タイ)と対戦し、2019年でこれ以上の驚異的なフィニッシュはないと思われるような勝利を挙げていた。ユスポフはONEデビュー戦のわずか数日前に契約したにもかかわらず、驚異的なKO勝ちを挙げたのだった。
ヨドサンクライがフィニッシュで負けたのはほぼ15年ぶりの事。ペットモラコットを含め世界中が衝撃を受けた。
「ÒNEのアプリで試合を見ていた。その時は、自分がユスポフと戦うことにあるとは知らなかったが、彼がヨドサンクライを倒した後、いつか対戦することなると思った」
「ヨドサンクライをノックアウトしたことには驚いた。だってノックアウトされたのなんて見たことがなかったから。ユスポフは手強い相手だ」
ユスポフはその勝利がまぐれではなかったことを証明するつもりだが、ペットモラコットはタイの同胞のためにリベンジを誓っている。
ユスポフはパンチの猛攻を仕掛けてくるかもしれないが、ペットモラコットは5ラウンド制の世界タイトル戦は確実に、自分に有利だと見ている。
「自分にとって難しい試合になるとは思っていない。パンチを防がなければいけないだけ」
「全体的な試合展開を考えると、倒すのは難しくないだろうと思っている。彼の年齢を考えると、5ラウンド制は向こうには辛いだろう。自分のプランは第3ラウンド以降にペースを上げて行くこと」
「自分に有利なのは、ムエタイルールで戦うこと。相手はあまりクリンチも得意ではない。自分の方がずっと強いと思う。目標はノックアウト勝ち」
ペットモラコットは自信に溢れているが、ONE参戦前、対戦相手を見くびったために4度、世界タイトルを逃している。
「彼のパンチは危険だから、注意しないといけない」
「小さいグローブで戦うが、ヒジのカウンターがあるから怖くない。この試合については本当に自信がある。100パーセント、間違いなく。相手に息つく暇も与えないくらいペースを上げて、面白い試合にしたいと思う」