【1/31大会】緊急参戦ピーター・バウシュトがフォラヤンに判定勝利
ピーター・バウシュト(オランダ)は与えられたたった2週間という準備期間にもかかわらず、フィリピンの英雄エドゥアルド・フォラヤンを倒して、総合格闘家としてのキャリアで最大の勝利を収めた。
1月31日(金)にフィリピン・マニラで開かれた「ONE:FIRE & FURY」。バウシュトは3ラウンドに及ぶ手に汗握る激闘の末、元ONEライト級世界王者でホームの歓声を背に受けるフォラヤンを下したのだった。
Pieter Buist 🇳🇱 upsets hometown hero Eduard Folayang 🇵🇭
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Posted by ONE Championship on Friday, January 31, 2020
背の高さとリーチの長さを生かしたバウシュトは、試合開始から優位に立つ。一方のフォラヤンは強烈なローキックに糸口を見出そうとする。だがすぐに、バウシュトのハイキックと強烈な右パンチに捕まると、よろめいた隙に、立ったままギロチンチョークを仕掛けられる。
フォラヤンはなんとかギロチンから逃れ、会場に詰めかけたファンをほっとさせる。そして相手のガードを飛び越えてギロチンをやり返そうとするが、角度が悪くて決まらない。
第2ラウンドは激しいローキックの応酬の後、フォラヤンが相手のボディに組み付いて、そのままフェンスまで一気に押しやる。一旦、両者が離れた後、バウシュトが左ハイキックに行こうとしたところにフォラヤンが右ローキックのカウンターを繰り出し、足払いを食らった形のバウシュトは仰向けにひっくり返る。
すぐさま襲い掛かったフォラヤンだが、驚いたことに、そこからのグラウンドゲームで不利になったのはフォラヤンの方だった。腕ひしぎ三角固め(トライアングル・アームバー)で締め上げられ、危うくギブアップかというところまで行くが、会場の大歓声に支えられてなんとか抜け出す。
そこからトップポジションを取ったフォラヤンは、ダメージからの回復を図りながらグラウンドパンチで攻撃を試みるが、ラウンド終盤には体勢を入れ替えられる。そして迎えた最終第3ラウンド、バウシュトはこれから戦いが始まるかのようなフレッシュさで入る。バウシュトは強烈なミドルキックで何度も捉え、フォラヤンの回転系の攻撃にはヘッドキックでカウンターを決め、大きくスコアを稼ぐ。
このキックでよろめいたフォラヤンは、右クロスを食らい、再び立った状態でのギロチンを仕掛けられるが、またもエスケープに成功する。
フェンス際で組み付いての攻防はフォラヤンが優位に立つが、再び離れた後は、バウシュトのリーチを生かした外からの攻撃が、より怖さを見せる。だがフォラヤンは大胆に攻め、最後まで勝利を諦めずに打ち合いに行った。
勝負の行方は最終的にジャッジの手に委ねられ、2対1のスプリット判定でバウシュトが勝利。戦歴を17勝4敗とした。