【4/5大会】2競技王者目指すプラジャンチャイ、世界戦の鍵は「ファイトIQ」
現ストロー級ムエタイ王者のプラジャンチャイ・PK・センチャイ(タイ)は、4月5日(金)の「ONE Friday Fights 58: Superbon vs. Grigorian II」で8オンスのグローブを着用し、ONEストロー級キックボクシング世界チャンピオンのジョナサン・ディベラ(イタリア / カナダ)に挑戦する。
この世界タイトルマッチで勝てれば、プラジャンチャイは2競技王者となる。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこの一戦について、プラジャンチャイはONEチャンピオンシップにこう語っている。
「この試合はエキサイティングで爆発的なものになる。どっちが先にミスを犯すことになるかな」
プラジャンチャイは戦績342勝52敗3分。ONEでも屈指の経験豊富なファイターとして知られている。
こうした経験に基づきディベラを研究してそのスキルをすぐさま見抜いたとする一方、トップレベルのムエタイのトレーニングや試合を通じて磨き抜かれた自身のスキルにも自信を持っているとコメントしている。
「ジョナサン・ディベラの強みは、素早いフットワークに正確なパンチだ。ヒザ蹴りも危険だ。しかし、その一方で多くの弱点もある。だが、それはリングの上で明らかにしよう」
「相手のスピードについては全然心配していない。自分のスピードにも自信を持っているからだ。だから、この試合はどちらのファイトIQが高いかで決まるだろう」
対するディベラは戦績12勝0敗。直近の試合ではダニエル・ウィリアムス(オーストラリア / タイ)にユナニマス判定で勝ち、キックボクシング世界タイトルの防衛に成功している。さらに、この試合中には何度もキックを被弾し、打たれ強さを見せつけた。
プラジャンチャイはディベラを正当に評価しつつも、自身のキックのパワーにはその打たれ強さは通用しない可能性を指摘する。
「ダニエル(ウィリアムス)戦では、ディベラはキックを食らった際にタフさを見せた。痛がるそぶりも見せなかった。だが、それはダニエルのキックであって、自分のキックではない。彼が自分のキックに耐えられるかどうかを見てみたい」
「ムエタイからキック移行に問題なし」
プラジャンチャイ・PK・センチャイが、ジョナサン・ディベラを「ONE Friday Fights 58」で倒せれば、ONEの2競技世界チャンピオンになる。
プラジャンチャイはムエタイではスター級選手とされているが、キックボクシングの世界には足を踏み入れたばかり。
しかし、今年の目標についてはこう話している。
「2024年の1番の目標は、2競技世界チャンピオンになることだ。2番目の目標は、年間を通じて無敗をキープすること」
プラジャンチャイは、昨年9月にONEで初めてキックボクシングマッチに出場。アクラム・ハミディ(アルジェリア)を圧倒し、判定勝利を収めている。
常に新たな挑戦を求めるプラジャンチャイは、4オンスグローブ着用のムエタイから、キックボクシングへの移行は比較的スムーズだったと振り返っている。
「ムエタイは500戦以上経験しているから、新たな挑戦が必要だった。かつてはONEの小さなグローブで戦う、というのがその挑戦だった。だから今は、キックボクシングで新しい挑戦をしたいと思っている」
「自分のスタイルはすでにキックボクシング寄りだったから、移行には問題なかった。ただどんな武器が使えるか、使えないかを覚えなければいけないだけだった」