ルンバン・ガオール、石毛里佳との対戦に前向き
インドネシアの旋風、プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオールは、これまで対戦オファーを断ったことは一度もなく、今もそうするつもりはない。
インドネシアの格闘技ジム「Siam Training Camp」に所属するルンバン・ガオールは、女子アトム級の世界タイトル戦に目を向けており、自分が挑戦者にふさわしいと示すために、どんな相手とも戦うつもりでいる。
「ONEチャンピオンシップから提示されたマッチアップを拒否したことはないから、誰かに対戦を呼び掛けたこともない」
「コーチにはいつも、特定の対戦相手を選ばないように言われている。特定の対戦相手とだけ戦いたいのなら、トレーニングをやめるべきだともね!」
「コーチとマネージャーには、相手がチャンピオンかどうかにかかわらず、誰が相手でも準備できるようになれと言われている。何があっても、トレーニングは継続する必要がある。連勝しているからといって(トレーニングという)自分のやるべきことを無視できるわけではない」
ルンバン・ガオールの経歴をざっと見てみると、勇気を持ってONEの強豪を相手に戦ってきたことがわかる。
ジャカルタ在住のルンバン・ガオールは、2017年2月にONEデビューして以来、精力的に試合に出場してきており、ティファニー・テオ(シンガポール)やジナ・イニオン(フィリピン)などの一流アスリートと戦ってきた。
直近では9試合で7勝2敗という優秀な成績を築き、アトム級上位層に向かって階段を上ってきた。
連勝を現在の2試合から伸ばして順調に勝ち進んでいくことが、ルンバン・ガオールの最優先事項だ。具体的な名前を挙げることはためらうが、以前にオファーを受けたタイのベテランにとの対決は、彼女の興味を引き付けている。
「ケガをしていた時、ONEから石毛里佳(タイ)との試合のオファーを受けた。自分にとっては何の問題もなかったから、もし選ばなければならないとしたら、彼女とやりたい」
「彼女のブラジリアン柔術は素晴らしく、寝技にも熟練している。だが試合前に(ゲームプランを)立てることはない」
「たとえば、対戦相手がとても寝技に優れた選手だとしたら、そこでやり合わなければいけないということではない。全ては自分のコーチの戦略にかかっている。試合中に状況が変わり得るから、その時次第。今はわからない」
それが石毛であろうと、他のアトム級の選手であろうと、ルンバン・ガオールはトップに上っていくために、どんな相手でも受けて立つつもりだ。母国インドネシアに栄誉をもたらせるように。
そして、現在のアトム級の女王、アンジェラ・リー(シンガポール)にいつか挑戦することが、ルンバン・ガオールがジムで自分を追い込むための、最大のモチベーションになっている。
ルンバン・ガオールは日々、成長を続けるべく懸命に取り組んでおり、ONE女子アトム級世界タイトル戦挑戦の機会を得た時には、 そのチャンスを最大限に生かせるだろう。
「もっと強い選手と対戦する必要があるなら、一生懸命トレーニングすれば勝利を手にできるだろう。それはコーチにいつも言われていることだ。だから基本的に、最も重要なのは準備を続けること」
「インドネシア人選手の中から、世界タイトルを獲る人が現れることを願っている。もし自分が(アンジェラ・リーと対戦する)チャンスを得られるなら、非常に光栄に思う。それは自分だけのためでなく、インドネシアのためにもだ」
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