【1/10大会】プージャ・トーマル「スタンプ戦100%の力で」
プージャ・トーマル(インド)は総合格闘家としての人生で最も重要な試合に向けて、準備を進めている。
1月10日(金)にタイ・バンコクで開かれる「ONE:A NEW TOMORROW」にトーマルは参戦。コーメインイベントで、ONEアトム級ムエタイとキックボクシングの世界王者スタンプ・フェアテックス(タイ)と戦う。
「今は大きなプレッシャーを感じている。自分の人生で最大の戦いになるからだ」と26歳のトーマルは認める。
「スタンプはムエタイとキックボクシングの2種目でONEの世界タイトルを持っている。だから当然のことながら、この試合は厳しいものになるだろう」
「ソーシャルメディアで時々、(この試合の自分に対する)ネガティブなことを目にする。でもポジティブに捉えるようにしている。だから自分がすごいことをするつもりなんだと感じている」
トーマルはウーシューのインド王者に何度も輝いた実力の持ち主であり、この試合に向けて自信を持つには理由がある。
ONEでのスタートは順調とは言えなかったが、トーマルはキャリアにおいて大きな転換点を迎えた。
2019年1月、インドネシア・ジャカルタで2019年1月、ホームのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)と対戦。カウンターとグラップリングのスキルを活かしてスプリット判定で勝利を挙げたのだ。
トーマルにとってスタンプとの試合は、ルンバン・ガオール戦と似たような状況になるだろう。ホームの声援を背に受ける地元のヒーローに挑むことになるからだ。そう考えると、スタンプに対しても同様のゲームプランで臨んでくるかもしれない。
「自分の意志の強さが自分の強み。絶対にギブアップしないし、全てを出し尽くす。何をするにしても100%の力で行く」
「ウーシューとブラジリアン柔術のトレーニングに多くの時間を割いている。毎日、昨日より強くなれるように頑張っている」
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Posted by ONE Championship on Saturday, January 19, 2019
同じ事が22歳の2冠の女王スタンプについても言えるかもしれない。スタンプは3つ目のONE世界タイトルを狙っているのだ。
スタンプはもともと2018年7月に、総合格闘家としてデビューした。ONE本大会への登竜門となる「ONE Warrior Series」で、トーマルと同じインド出身のラシ・シンデと対戦し、ヘッドキックを決めてわずか19秒でノックアウト勝ちを決めたのだ。
その圧巻の勝利の後、スタンプはONEスーパーシリーズでの試合を優先して総合格闘技からはしばらく離れた。そしてその間にONEアトム級キックボクシングとムエタイの世界タイトルを獲得したのだ。
2本の新しいベルトを肩にかけ、タイのスーパースター、フェアテックスは2019年後半に総合格闘技の舞台に戻ってきた。そして驚異的な活躍を見せた。
スタンプは2019年8月にインドのAsha Rokaと対戦し、最終第3ラウンドでリアネイキッド・チョークでサブミッション勝ちを決めた。
そして11月にはビー・ニューイェン(ベトナム/米国)と対戦。世界クラスの打撃を披露して試合を優位に進め、ユナニマス判定で勝利を挙げた。
トーマルはスタンプの活躍を注意深く見守っていた。スタンプのスキルに感銘を受ける一方で、2冠の女王の弱みになり得る点についても探し当てた。
「スタンプはムエタイが素晴らしい。打撃はパワフルで、クリンチもとても強い。彼女のキックボクシングのバックグラウンドについても忘れてはいけない」
「彼女はよく回し蹴りを使う。それを掴んでテイクダウンに持ち込めたらと思う。さらにスタンプはパンチもたくさん繰り出す。しっかりディフェンスしてグラウンドゲームでの戦いにしたい」
スタンプの総合格闘技での完璧な戦歴に黒星を付けることができれば、トーマルの誇るべき業績となるし、女子アトム級でのランクを上げることができる。だがトーマルは別のことにモチベーションを感じている。
トーマルにとっては、母国インドでの総合格闘技の認知度を上げることが全てなのだ。注目を集めるような勝利を挙げることによって、インドでのムーブメントを大きくすることができるだろう。
「前回、総合格闘技の試合に勝った時、インド人で総合格闘技をやっている人がいて、しかも勝っているんだっていうことに、インドの人たちが気付き始めてくれた」
「もしこの試合に勝てたら、もっと多くの人が総合格闘技について知ってくれると思う。インドのファンたちに、自分が本当に一生懸命やっているんだということを伝えたい。ベストを尽くして頑張りたい」
バンコク | 1月10日 (金) | ONE: A NEW TOMORROW| 公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram