【1/22大会】王者ラマザノフ、最速勝利のカピタンに警告「5秒でKOも」
1月22日(金)の「ONE: UNBREAKABLE」でONEバンタム級キックボクシング世界タイトルの初防衛に臨むアラヴァディ・ラマザノフ (ロシア)は、自分こそこの階級のトップに相応しいアスリートと証明したいと意気込んでいる。
久しぶりの試合で、ラマザノフは2位コンテンダーのカピタン・ペッティンディーアカデミー(タイ)とシンガポール・インドア・スタジアムで行われる大会のメインイベントで対戦する。
「試合に出れなかった時間は、有益だったと思う。よりハングリーになれたから。リングに上がってもっと実力を見せつけたい」と、ラマザノフは話す。
「世界チャンピオンになってからは、いるべき場所にいると感じている。ベルトを手元に残せるように頑張って練習しようというモチベーションも高まっている」
「自分にとって大切なことだ。これは自分のベルトで譲るつもりはない。リングに上がって、このベルトが自分のものである理由を証明したい」
ラマザノフは2019年12月の「ONE: MARK OF GREATNESS」でジャン・チェンロン(中国)を圧倒し、初代王者になった。だが、新型コロナウイルスによるパンデミックのため、2020年の防衛戦の計画は狂い、その間新しいコンテンダーが台頭した。
カピタンはルンピニースタジアムの現役ムエタイ世界王者で、昨年9月の「ONE: A NEW BREED III」のONEデビュー戦では、ペッタノン・ペットファーガス(タイ)をわずか6秒で下した。だが、こうした記録破りの戦いぶりにも、ラマザノフは動じない。
それどころか、強敵と戦うのを楽しみにしている様子だ。
「対戦相手(カピタン)の前回の試合はあっという間に終わってしまったが、あまり印象深くはなかった」
「ファイターとしてこの試合に興味を持っている。相手は現役王者だし、タイでは有名だから。評価も高いし、この相手に対して自分のスキルを試したい」
「次に対戦したいビッグネームは、ノンオー(ガイヤーンハーダオ)やリアム・ハリソンだ。できれば、次の試合の後はフェザー級に移って強烈なアピールをしたい」
ラマザノフはカピタンのパワーに関してはそれほど心配していないが、そのファイティングIQの高さを称賛している。
「相手の最も強い部分は頭脳だと思う。非常に予測不可能なことができる」
「非常に優れた戦う技術を持っている。試合をコントロールすることができるし、自分はこういう戦い方が本当に好きだ。(カピタンは)偉大なファイターにも勝てる力がある。IQ、テクニック、タイミング、すべてを持っていると思う」
一方ラマザノフも負けてはいない。ONEの世界レベルの打撃競技の頂点に立つ自らの資質に強い自信を抱いている。
「自分の一番の強みは手足が長いこと。相手は自分より背が低い。そして、ボクシング技術も自分の方が優れており、非常に強力なパンチを持っている」
両者とも一級のテクニックとそれを支えるパワーを有しており、ONEバンタム級キックボクシング世界タイトルマッチは、爆発的な試合となることが約束されている。
だが、ラマザオフはカピタンに不穏な警告を送る。もし、カピタンが世界王者に敬意を払わなければ、カピタンが樹立したONEスーパーシリーズの記録を破ってやると。
「もし自分が対戦相手を気に入って、そしてきちんと振る舞ってくれたら、ノックアウトは勘弁してやろう。いい試合をしてやるつもりだ」
「だが、悪さをしでかしたら、5秒でノックアウトしてやる、6秒じゃなくてな!」
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