【5/4大会】市川奈々美戦へ、ビアンカ・バジリオ「一本勝ちを決めるつもり」
5月4日(土)の「ONE Fight Night 22: Sundell vs. Diachkova」で、ビアンカ・バジリオ(ブラジル)は日本の市川奈々美を相手に再起戦に臨む。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるこのキャッチウェイト(132ポンド)サブミッション・グラップリングマッチは、バジリオにとって3度目のONEチャンピオンシップ出場となる。
バジリオは、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)世界柔術選手権やADCCサブミッション・ファイティング世界選手権(ADCC)でチャンピオンに輝いた世界有数のブラジリアン柔術のアスリート。2022年11月にONEにデビューし、ミレーナ・サクモト(ブラジル / 日本)を相手に試合開始わずか42秒で一本勝ちを決めた。
だが、その後タンミ・ムスメシ(米国)に判定負けを喫しており、今回の試合では再びフィニッシュ勝ちを挙げて巻き返したいと意気込む。
バジリオはONEチャンピオンシップにこう話している。
「市川のことはよく知らないが、自分が一本勝ちをしようと思っているのと同様、彼女も試合に向けて準備を重ねているとわかっている。試合はポイント制ではなく、サブミッションオンリーなので、フィニッシュで試合を終わらせるための準備をしている。試合の際には準備万端でいなければならないし、自分はそうするつもりだ」
戦績だけに着目すれば、市川の実績は圧倒的に劣っているように見えるが、それでもバジリオは過小評価はしておらず、ハイレベルなパスガードを仕掛けてくると想定している。
だが、それでも最後に勝者としてバンコクを去るのは自身だと確信している様子だ。
「彼女の試合をいくつか見たが、ガードよりもパスガードを駆使していた。だから、とてもいい試合になると思う。自分はガードが好きだが、パスガードもする。それにテイクダウンも得意だ。だから、いい試合になると思うし、一本勝ちを決めるつもりだ」
バジリオは、綿密な準備とこれまでに重ねてきたトレーニングに自信を持っている。
さらにフィジカルだけではなく、これまでに黒帯として100勝以上白星を挙げた実績や、権威ある大会での活躍を後押ししてきた自身のある強みが生きると信じているようだ。
「テクニックとフィジカルの準備が万端なことに加えて、自分の一番のアドバンテージはメンタリティだ。これが違いのひとつだ。この試合に際して、ちゃんと心構えができている。こうした正しい心構えがあれば、誰にも自分は止められないと思う」
ボーナス獲得狙い「できるだけ早く決着」
ビアンカ・バジリオは、5月4日の市川奈々美戦では、ONEチャンピオンシップで単に2勝目を挙げるだけではなく、一本勝ちで決めたいと決意を固めている。
もしその計画通りに試合が進めば、短期決着となるかもしれない。
「できるだけ早く決着をつけたい。前の試合では47秒で一本を決めたが、この試合ではもっと早く終わらせられるかもしれない。ベストを尽くして、自分の柔術をもっと見せつけるつもりだ」
さらに、サブミッションを狙うことが自身の戦い方であり、ポジション・コントロールで判定勝ちを狙うこととはないと言う。
そして、ONEデビュー戦の時と同様に「ONE Fight Night 22」では5万米ドル(約780万円)のパフーマンス・ボーナスも狙っているようだ。
「自分の柔術は、アグレッシブな柔術だ。自分は突き進むタイプで、ポイントを取るだけじゃなく、サブミッションを常に狙うようなトレーニングをしている。だから、この試合でフィニッシュを決めて、マットで自分らしさをもっと発揮したい。これが目標だ」
「そしていいパフォーマンスをして、ボーナスをもらえれば、夢がもう一つ叶うことになる。自分の人生を変えたいと思っているし、これが人生の目標を達成するためのステップになるだろう」