レギン・アーセルが語る、キックライト級ランカーたち
レギン・アーセル(オランダ)はONEスーパーシリーズライト級において、最強のキックボクサーという地位を確立した。
スリナム系オランダ人のスーパースター、アーセルは2018年4月に驚異的なデビューを遂げた後、2019年5月に初代ONEライト級キックボクシング世界王者の座を賭け、同じオランダ出身の伝説、ニキー・ホルツケンと対決して勝利を挙げた。
アーセルはさらに5ヶ月後のホルツケンとの再戦で、さらに説得力のあるパフォーマンスを披露し、ライト級における圧倒的な王者として君臨することになった。
現在、世界中で新型コロナウイルスの流行に対する制限が緩和され始めており、ONEチャンピオンシップも本大会のスケジュールを再開し始めた。これによりアーセルもすぐに試合に戻る可能性がある。だがアーセルは、挑戦者として誰を望んでいるだろうか?
「絶対にこの選手と戦いたい、という人はいない」と27歳のアーセルは話す。「対戦相手を決めてくれれば、自分はその選手と戦うだけ」
幸いなことに、高い評価を得ている挑戦者が不足することはない。この記事では、アーセルがONE公式アスリートランキングの上位5選手を分析する。
1位 ニキー・ホルツケン
レギン・アーセル:もちろんニキー(ホルツケン)とは既に戦った。2度ね。でも彼はコズモ・アレッシャンドリ(ブラジル)とムスタファ・ハイダ(イタリア)を相手に2勝を挙げているから、このランキングには不思議はない。彼が1位だと思う。
彼は経験豊富で、本当に賢いファイターだ。ライト級の他の選手と比較すると、彼のボクシングスキルは非常に優れていると思う。
3度目の対戦があるなら、自分はノックアウトを狙う。2度目の試合からも学んだ。前回の試合では手をケガしてしまった。第1ラウンドの最後の10秒で、彼は良い反撃に来た。だから自分はリスクを冒さなかった。きれいに戦った。もし次があるなら、間違いなくノックアウトしに行く。
2位 ムスタファ・ハイダ
アーセル:ムスタファ・ハイダもまた、上半身にパワーがある強いファイターだと思う。ダニエル・ドーソン(オーストラリア)戦でのノックアウト勝ちを見た。ニキーとも戦ったことがあるが負けていた。その試合は目の前で見ていたんだ。あまり感銘は受けなかった。
試合後半のラウンドで倒しに行くと思う。うまくいけばノックアウトできる。もちろん、殺すくらいのつもりで行くが、どの選手も危険だ。特にサウスポーの選手はね。
3位 アンソニー・ヌジョクアニ
アーセル:アンソニー・ヌジョクアニ(ナイジェリア)の強みは、技術的であること。(過去の彼との対戦で)経験した限りでは、彼は怖がっている。アンディ・サワー(オランダ)戦を見ると、彼は技術的だった。とても良かった。長い手足を生かしてアンディ(サワー)との間合いを保ち、外から戦っていた。
彼は自分に対して同じように来たが、それは想定通りだった。リーチは同じだから、プレッシャーをかけるだけで簡単にノックアウトができた。残念ながら、アンディはずっと小さく、中に入るのに苦労していた。アンディはイライラしていたと思うよ。
(再戦するとしたら)自分は彼に向かって行くと思う。向こうがゲームプランを変えてくるとは思っていない。
4位 アンディ・サワー
アーセル:アンディはベテランだ。自分にとって、彼は生きる伝説だ。K-1で戦っていたし、ニキーとも戦っている。
面白いのは、自分は何年か前にアンディとトレーニングをしたことがあって、お互いを知っているんだ。中国で一緒に戦った。もしその試合が実現するなら、ニキーとの試合と同じようになるだろう。
技術的な戦いになるだろうが、彼は自分よりもはるかに小さいから、たぶんノックアウト(で終わる)。彼はそんなに背が高くないだろう?KOかもしれないが、彼は賢いから、その時にならないとわからない。
5位 エリオット・コンプトン
アーセル:エリオット・コンプトン(オーストラリア)はファイターとしての強い心を持っているが、自分はむしろムエタイの選手だと見ている。ムエタイでも試合に出るし、ヒジを使う。だからムエタイ寄りのスタイルだと思う。
ムエタイのファイターたちが心を込めて戦っているのを知っているから、もし彼と戦うなら、厳しい戦いになるだろう。
自分はもっとキックボクシングのスタイル使う。ムエタイのバックグラウンドを持つたくさんの選手と戦ってきたから、彼らの防御の隙は全て理解している。自分にとっては良い戦いになるだろう。
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