2021年3月29日

【4/8大会】リッチ・フランクリン「北米でONEのファン増えるかも！」

Franklin speaking podcast host Rich Franklin

リッチ・フランクリンは、ONEチャンピオンシップが米国のゴールデンタイムで放送されるのを楽しみにしており、北米のファンは「ONE on TNT I」（日本時間では４月８日配信）が生中継されれば直ちに夢中になるだろう、と信じている。

フランクリンは米国のファン層と、ONEチャンピオンシップのアスリートの両方を熟知している。

2000年代に北米最大のプロモーションで何度もミドル級総合格闘技の世界チャンピオンになった後、2014年に副社長としてONEに就任した。以来、アジア各地を訪れ、ONEのライブ中継でコメントしたり、登竜門大会「ONEウォリアーシリーズ」で相当格闘技のタレントを発掘したり、関連したリアリティ番組の収録を行ったりしている。

今回の独占インタビューでは、フランクリンが「ONE on TNT I」での試合予想、ファイターたちの戦略などについて語った。

ONEチャンピオンシップ: デメトリアス・ジョンソン（米国）のことを昔から知っているし、アドリアーノ・モラエス（ブラジル）のキャリアも直近でフォローしてきたが、メインイベントのONEフライ級世界タイトルマッチに関する考えは？

リッチ・フランクリン: DJ （デメトリアス・ジョンソン）は、ONE参戦時に世界タイトルマッチを要求することもできたのに、ONEフライ級世界グランプリでトップレベルのファイターたちの試練を受けることを選んだ。自分の意見では、彼はGOAT（史上最高）！　だが、アドリアーノはその肩書きを脅かす存在だ。この階級で最も多くのフィニッシュ、サブミッション、そして勝利を収めている。

ONE: 北米のファンは、DJの才能を知っているが、アドリアーノについてはそこまで知られていない。アドリアーノのどこが危険で、脅威なのか？

フランクリン: アドリアーノが試合をするたびに向上するのを見てきた。ジェヘ（ユスターキオ）やカイラット（アクメトフ）相手の黒星の謎も解いてきた。DJがONEと契約した日、アドリアーノは必然的に対戦することになるだろうと知り、以来その日に向けてトレーニングを続けてきたんだ。

ONE: 今回のマッチアップで最も興味をそそられる点は何か？

フランクリン: この試合は両者にとって頭脳戦になるだろう。アドリアーノのONEでのフィニッシュの100％はサブミッションによるものだから、DJが「サークル（ONEのケージ）」にどんなゲームプランを持ち込むのか興味がある。DJはグラウンドで、ダラダラするタイプでもない。だから、自分が最も抵抗が少ないと考える方法を彼がとるのか、そしてスタンド戦にするのか、もしくはテイクダウンを狙うのだろうか？　アドリアーノの方が12cmほど背が高い。だが、歴史を振り返っても、パンチでフィニッシュする選手ではない。

ONE: コーメインイベントでは、エディ・アルバレス（米国）が新進気鋭ののユーリ・ラピクス（モルドバ）が対戦する。この試合はどうなると思う？

フランクリン: この試合が第１ラウンド以外で終わることはないと思う。２人とも総合力が高く、グラウンドでもスタンドでもフィニッシュできる力がある。エディ（アルバレス）は15回、ユーリ（ラピクス）は13回、第１ラウンドでフィニッシュしている。この試合中に瞬きをすると、その瞬間を見逃してしまうかもしれない。