石毛里佳、ルンバン・ガオール戦なら「友情と試合は別」
石毛里佳(タイ)は、2020年にONEチャンピオンシップのイベントが再開されたら、総合格闘技の試合を行いたいと考えおり、友人との対戦も視野に入れている。
31歳の石毛は、女子アトム級のランキングを駆け上がりたいと考えており、インドネシアのプリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオールとの対戦がその鍵を握ると信じている。
両者はフィリピンのボラカイ島で2018年1月に初めて行われた選手の慰安旅行「ONEエリート・リトリート」で出会って以来、近しい関係だが、試合中の15分間はそのことを忘れるつもりだ。
「最初にあった時、(ルンバン・ガオールが)自分のところに来て挨拶した。彼女はとてもいい人で優しい。すぐに打ち解けた。その後、ONEのイベントで会うときはいつもおしゃべりする」と、石毛は話す。
「友達同士だけれど、リングで戦わないってわけじゃない。友情と試合は別物で、全然プレッシャーはない。我々はアスリートで、これは仕事。楽しくて素晴らしい試合になると思うし、お互いにとってチャレンジになる」
ジャカルタに住む32歳のルンバン・ガオールも以前、石毛との試合に関して、機会があれば受け入れると話していた。
もし2020年内にこの試合が行われれば、ファンはスリルあふれるスタイル対決を目にすることができるだろう。
石毛はグラップリングのアスリートとして知られている。ブラジリアン柔術の青帯を持ち、柔道と合気道の経験もある。近年は打撃も磨き、総合力を高めてきた。
石毛は自身の技術が、2度ウーシューの世界選手権のメダリストになったルンバン・ガオールを相手に通用すると考えている。
ルンバン・ガオールも急速にグラップリングを上達させているが、石毛はこの分野では自身が有利で、サブミッション勝利もあり得るという。
「プリシラ(ルンバン・ガオール)は、試合経験が自分よりある。打撃では特に」
「強いストライカーだし、寝技もどんどん上手くなってきている。まだ自分の寝技の方が上手と思っているし、マットに寝かせて極めるための方法を考えられると思う」
石毛はまた、試合が行われる場所のがリングかケージかも、試合を分ける要素となるという。ONEのケージ「サークル」であれば。グラップリングにおいて石毛に有利になるだろうが、リングであれば違った難しさが出てくる。
「立った状態と寝技と、違うゲームプランがある。キックや前蹴り、テイクダウンなど、様々なテクニックを使うように準備する」
「リングなら影響を受ける。サークルじゃなくリングで戦えば、相手をテイクダウンしたり、計画していたことを実行する際の障害になる。リングかケージでは、試合が違ったものになる」
「プリシラとサークルで戦えば、勝つためのいろんなテクニックが使える。リングで戦えば、彼女はいいストライカーだから、リングの中央で戦ってコーナーやロープに近寄らないような方法を見つけないといけない。それ以外には、彼女と戦うことに関して、心配することはない」
両者ともお互いに技術を試し合う機会を願っており、このアトム級マッチは年内にも実現するかもしれない。
そしてその際には、もしかしたら友情もより深まるかもしれない。
Read more: 強い意志と笑顔、ONE初タイ女性総合格闘家:石毛里佳