【11/16大会】レスリングの天才リトゥ・フォガット、総合格闘技初白星

レスリングでその名を轟かせたリトゥ・フォガット(インド)は、「ONE: AGE OF DRAGONS」での鮮烈なパフォーマンスで総合格闘家としてのデビューを果たした。
11月16日(土)、中国・北京で、25歳のフォガットは、わずか3分37秒でキム・ナムヒ(韓国)に猛烈なグラウンドパンチでTKO勝ちを決めた。
母国、インドで大ヒットした映画「ダンガル きっと、つよくなる」のモデルとなった有名なレスラー一家に生まれ、国では何度もレスリングチャンピオンに輝いたフォガット。今回のパフォーマンスへの周囲からのプレッシャーも大きかった。だが、フォガットは落ち着きを失わず、スポットライトの下で存分に実力を発揮した。
試合開始後わずか30秒でフォガットは最初のテイクダウンを狙いに行った。一度は押し返されたものの、慌てず順を追ったアプローチでキムをキャンバスに引きずり下ろした。
グラウンドではキムのディフェンスをものともせず、スムーズにハーフガードからサイドコントロールに移行。優位なポジションにつくと、素早く腕をとらえ、十字固めに持ち込んだ。
そこから、フォガットは猛烈なパンチと肘打ちを浴びせる。激しい攻撃にキムは苦悶の表情を見せるが、逃げることもかなわず、すべてを受け止めるしかなかった。
反撃がないまま30秒ほど攻撃が続いた後、レフェリーはもう十分と判断しストップをかけた。フォガットにとっては、総合格闘家として初の勝利となった。
トップレベルのレスリングのテクニックを巧みに総合格闘技に織り交ぜてみせたフォガット。今後、女子アトム級世界タイトル争いでも注目のアスリートとなることは間違いない。