リトゥ・フォガット「時が来たらスタンプと対戦」
リトゥ・フォガット(インド)は、プロ総合格闘家としてのキャリアを完璧な形でスタートさせた。25歳のフォガットは今、最も厳しいテストを乗り越え、女子アトム級のトップへの階段を上り続けていきたいと考えている。
フォガットはコモンウェルス・レスリング選手権の金メダリストであり、2019年に総合格闘技に転向して以降、既に多くのことを成し遂げてきた。
母国インドからシンガポールに移り、メガジム「Evolve MMA」でフルタイムでトレーニングをこなし、もともと持っていた手強いスキルにさらに、新しいテクニックを追加。ONEチャンピオンシップでは2連勝を収めた。
まだプロとしてわずか2試合と、総合格闘技では新人だが、フォガットは幼い時から続けてきたレスリングを通して、戦うことへの情熱を蓄えてきた。
フォガットへの独占インタビューで、コロナウイルスの影響の最中でのトレーニングや、対戦したい相手について明らかにする。
ONEチャンピオンシップ:コロナウイルスが世界的に流行し、各国で様々な規制が敷かれているが、体調をどのように維持しているか?
リトゥ・フォガット:自分のスケジュールを守り、厳密にそれに従っている。 ヨガや有酸素運動、筋力トレーニングなどだ。
ONE:格闘技のスキルについては?
フォガット:集中力と動きを研ぎ澄ますための、自宅でできるトレーニングについて、コーチから指示を受けた。いずれスキルの向上につながってくれると思う。また、自分の動きを改善するために週に何度か、シャドーボクシングとキックの練習をしている。
ONE:次の試合を心待ちにしていると思うが、特に対戦したい相手はいるか?
フォガット:ONEチャンピオンシップの自分の階級で、まだ対戦したことがない選手全員だ。1人ずつ対戦していきたいと思う。自分に適した相手だと、ONEとコーチが判断した選手なら誰とでも戦う。
ONE:スタンプ・フェアテックス(タイ)はムエタイとキックボクシングで実績があり、今では総合格闘技でも素晴らしい健闘を見せている。もしスタンプと対戦するとしたらどうか?
フォガット:スタンプは非常に才能のあるアスリートだ。彼女の格闘技に対する熱意が素晴らしい。既に2種目で世界王者になっていて、学ぶことはとても多い。もし対戦することがあったら、自分たち2人を含め、みんなにとって本当に楽しみな試合になるだろう。
自分たちにはそれぞれの強みがある。スタンプは自分よりONEでの経験が豊富で、 得意なのはムエタイやキックボクシング。スタンプも自分も、得意とするスタイルではないところに適応していく必要があると思う。スタンプと戦う時は、自分は間違いなく打撃での戦いを強いられる。
ONE:スタンプはアシャ・ロカやプージャ・トーマルなどのインド人選手を倒してきた。すぐにやり返したいと思うか?
フォガット:先ほど言ったように、彼女は非常に優れたアスリートであり、もちろん時が来たら、彼女と対戦したい。
自分の夢は、いつの日か世界チャンピオンになること。そのためには、ここにいる全てのトップ選手と戦い、勝つ必要がある。 だから、ONEがスタンプとの試合を組んでくれるなら、それがいつであったとしても、彼女と戦う準備はできていると約束したい。
ONEファンに伝えたいことはあるか?
フォガット:もちろん競争力のあるパフォーマンスを披露したいが、世界は厳しい時期を迎えている。まずはみんなで、ウイルスと戦う必要がある。
共に打ち勝つことができれば、世界は再び格闘技の美しさを堪能することができるだろう。 みんなで一緒にこの問題に取り組み、共にウイルスに打ち勝っていきたい。