【11/8大会】カタラン弟、元五輪レスリング選手相手「強み生かして勝つ」
国際アマチュアムエタイ連盟(IFMA)のムエタイ世界王者ロビン・カタラン(フィリピン)は11月8日(金)にフィリピン・マニラで開かれる「ONE:MASTERS OF FATE」で、ONEチャンピオンシップきってのグラップラーと対戦する。だがカタランに不安はない。
彼が立ち技に匹敵するレベルまで寝技を磨いてきたことは、既に何度も証明済みだからだ。
だが相手はグレコローマンスタイルのレスリングで五輪に出場した経験を持つグスタボ・バラート(キューバ)。バラートのテイクダウンを食い止めるためには、カタランはグラウンドでのスキルをさらに完璧に研ぎ澄ます必要がある。
カタランは総合格闘技ジム「カタラン・ファイティング・システム」に所属する29歳。ここ数ヶ月、ジムでハードなトレーニングを積んできており、母国の観客に快勝をもたらす自信は十分だ。
「この試合を本当に楽しみにしている。特に自分の寝技のスキルをが上達したところを見せたい」
「バラートのレスリングが優れているのは周知の事実。でも自分は自分のスキルに自信を持っている」
バラートは五輪に出場しただけでなく、パンアメリカン・グレコローマンレスリングを3度も制覇。レスリングでは最高レベルの実績を持つ。さらにそのスキルを生かして総合格闘技に転向し、これまでにプロとして8勝を上げてきた。
まだONEでは未勝利だが、過去2試合は極めて体格差の大きい不利な戦いを強いられた面があった。
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そのため今回、バラートは階級をストロー級に下げてきた。ストロー級の選手としてはパワーのある強豪だ。そこでカタランはバラートの脅威から身を置き、自分の強みを生かして戦うゲームプランを立ててきた。
「バラートは本当にフィジカルが強いと思う」
「彼は実績のある選手だし、厳しい戦いにはなるだろう。でも自分はレスリングのディフェンスを徹底して練習してきたし、同時に打撃にも磨きをかけてきた」
「バラートに勝つためには打撃が大きな要因になる。 距離を保ちながら、自分の強みを最大限に活かして勝ちにつなげたい」
「ONE:MASTERS OF FATE」には兄のレネ・カタランも参戦する。レネはメインイベントで、ONEストロー級世界タイトルを賭けて王者ジョシュア・パシオ(フィリピン)に挑む。
だがまず注目すべきは弟のロビンのほうだ。彼は会場に詰めかける母国のファンを、自分の試合で盛り上げたいと思っている。
勝利を手にできればイベント、そして会場が盛り上がるのは間違いない。そして2020年にカタランが飛躍を遂げる一助にもなるだろう。
「来年に向けてたくさん計画を立てている。今年はを負けで締めくくるわけにはいかない」
「ものすごくワクワクしているし、試合の準備は万端。母国のファンの前で勝利を上げられるよう、全力を尽くす」
マニラ | 11月8日 (金) | 18時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)