【12/18大会】ロドレック、ノンオー戦は「粘って勝つ」
ロドレック・PK・センチャイムエタイジム(タイ)は12月18日(金)、伝説的なムエタイ戦士ノンオー・ガイヤーンハーダオ(タイ)の有するONEバンタム級ムエタイ世界タイトルに挑戦する。
シンガポール・インドア・スタジアムで行われる「ONE: COLLISION COURSE」での戦いは、ロドレックにとって決して生やさしいものではないが、その対価に対するモチベーションは高まっている。
「自分が勝てないと思われているかもしれないが、もし勝つことができれば、人生が変わる」と、30歳のロドレックは話す。
「これは人生最大の名誉であり、初の(ONEスーパーシリーズ)世界チャンピオンが出れば自分のジムの評判も上がる。それはとても重要なことだ」
ONEバンタム級ムエタイトーナメントでの活躍は、ロドレックの忍耐強さを物語っている。リング上でのスタイルと同様、退くことを拒否し、逆境に直面しても前に進むのだ。
ロドレックはこの8月、セーマペッチ・フェアテックス(タイ)とのトーナメント初戦でマジョリティ判定で敗れたが、セーマペッチの負傷のため、決勝戦に代理出場することになった。
そして2度目のチャンスを得たロドレックは、クラップダム・ソー・チョー・ピャッウータイ(タイ)から2度ダウンを奪い、ユナニマス判定で勝利を手にしたのだ。
「(トーナメントの)初戦で負けた時は、絶望的な気持ちになった。しかし、幸運にもクラップダムと戦うチャンスを得た」
「クラップダムはセンマニー(・クロンスアンプルリゾート)に勝ったばかりで、パワフルだった。負けるかもしれないと思ったが、相手の左のパンチを封じれば勝てるだろうと思った」
「リングでは左パンチを封じて、全てをコントロールした」
- 【12/18大会】ノンオー、ロドレックと初対戦「楽しみ」
- 【12/18大会】アンドレイ·ストイカについて知っておくべき5つのこと
- 【12/18大会】ONE: COLLISION COURSE 観戦ガイド
もちろん、バンタム級ムエタイ2位コンテンダーのロドレックは、現役のONEバンタム級ムエタイ世界王者とやりあうには、最高のパフォーマンスをする必要がある。
ノンオーは、世界タイトル戦も含みONEスーパーシリーズで6連勝中、これまで苦戦した様子はない。
ロドレックは、316戦の経験があるノンオー相手に解決すべき課題が山積しているのは分かっている。だが、不可能なことはない、とすでに証明した経験があるのだ。
「誰もが経験と技術で劣っていると思っているので、ノンオーと対戦できて嬉しい。負けても失うものはない。だが、もし勝てばキャリアの飛躍になる」
「自分が相手に向かっていかないといけない。じゃないと、相手が先に出てくる。その上戦術も経験も豊富だ。いつものように前に出る必要があるが、もっと用心深くしなければ。相手はすごく早いから。もし失敗したら負ける可能性が高い」
「これは自分のキャリア唯一無二の(ONE世界タイトル獲得の)チャンスかもしれない。もし負けたら、またやり直しだ。もし勝てたら、チャンピオンになれる。だからこれまで以上にベストを尽くして、努力し、頑張って練習する。努力次第で何でもできるんだ」
ロドレックは明らかに謙虚な挑戦者であり、シンガポールで対戦する伝説のノンオーを尊敬している。だが、いざとなれば試合が続く限り容赦なく攻めに行く、といういつも通りの戦い方をするつもりだ。
「最初から攻めて、打たせてパワーを削っていく。そうしたらあとは仕留めるだけだ」
「自分の強みは、キックかパンチかもしれない。強さまかせではなく、粘って勝負する。長い時間持ち堪えて、相手を倒す」
「簡単にはやらせないし、その日は特別なものを持っているかもしれないとノンオーに言いたい。気をつけて準備をしてほしい」