ロッタン、キックでもベルト狙う「2種目王者になりたい」

ONE Flyweight Muay Thai World Champion is ready for action

22歳のONEフライ級ムエタイ世界王者ロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、まず別の種目で2つ目の世界タイトルを獲得し、その後、全ての挑戦者を相手にムエタイのベルト防衛を始めたいと考えている。

コロナウイルスが世界的に流行する中、ロッタンはガールフレンドでONEアトム級ムエタイ世界王者のスタンプ・フェアテックス(タイ)とその家族と共に、タイ・ラヨーン県で過ごしている。ロッタンは2018年9月にONEスーパーシリーズに参戦して以降、誰にも止められない強さを見せてきた。

ロッタンは、ONEチャンピオンシップで7勝を挙げ、直近では2020年の1月の注目の試合で、ライバルのジョナサン・ハガティー(英国)をノックアウトした。

だが再び防衛戦に臨む前に、ロッタンは一旦ムエタイを離れ、ONEフライ級キックボクシング世界王者イリアス・エナッシ(オランダ/モロッコ)に挑戦したいと考えている。

ガールフレンドのスタンプは既に1度、2種目で世界王者になっており、急上昇中のロッタンも、ONEでは貴重な2種目王者に輝きたいと思っている。だがそのためには、エナッシを倒す必要がある。

「ハガティーとの再戦で勝利した後の自分の最初の目標は、キックボクシングの世界タイトルを賭けてエナッシに挑戦することだった」

「本当にそのベルトが欲しい。スタンプと同じように、ONEの2種目で世界タイトルを獲得したい」



ロッタンは2つ目のベルトに目を向けているかもしれないが、自分の背中を狙っている選手がたくさんいることも分かっている。

先日、注目度が上昇中のベトナムの戦士ニューイェン・トラン・デュイ・ニャットは、ONEの2020年大会が再開したら、ONEフライ級ムエタイ世界タイトルを賭けてロッタンに挑戦したいとの意欲を明らかにしていた

31歳のストライカー、デュイ・ニャットは、2019年にONEスーパーシリーズにデビューし、すぐさま強い印象を残した。昨年9月、試合時間残り数秒というところでアズワン・チェウィル(マレーシア)をノックアウト。その後11月には、衝撃的なハイキックで渡辺優太を失神させた。

ロッタンはデュイ・ニャットのリクエストを耳にしている。今は2つ目のベルトを狙っているものの、いずれはデュイ・ニャットの挑戦を受けることに、何の問題も感じていない。

「彼は優れたファイターだと思う。同じ階級にいる限り、いずれは対戦することになるだろう」

ONEフライ級ムエタイ世界王者ロッタン・ジットムアンノンがジョナサン・ハガティーの腹部に強烈なパンチを放つ

ロッタンに挑戦する選手がデュイ・ニャットなのか、それともONEスーパーシリーズの他の世界クラスのストライカーなのかは関係ない。

ロッタンは誰とでも戦うつもりであり、誰が挑戦者であっても、そうそう簡単にベルトを譲り渡すつもりはない。

「自分がまだチャンピオンなら、自分からタイトルを奪いたい人は誰とでも(戦いたいと思う)」

「欲しいなら自分を倒していかないとね。簡単にあげるつもりはない」

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