【1/10大会】ロッタンTKO勝利、リマッチでハガティを圧倒
ONEフライ級ムエタイ世界王者ロッタン・ジットムアンノン(タイ)が1月10日(金)、ジョナサン・ハガティー(英国)とのライバル関係に終止符を打った。タイ・バンコクで開かれた「ONE:A NEW TOMORROW」で、メインイベントにふさわしい強烈なノックアウト勝ちを披露した。
両者は2019年8月に初めて対戦し、ロッタンが紙一重の差で勝利を手にしていた。だがロッタンは今回、テクニカルノックアウト勝ちで圧倒的な強さを見せつけ、ONEフライ級世界タイトルの防衛にも成功した。
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Posted by ONE Championship on Friday, January 10, 2020
試合序盤、ハガティーは落ち着いているように見えた。長いリーチを生かして外からジャブやキックを狙う、というゲームプランは効果的だった。だがロッタンの強烈な左フックがみぞおちにのめり込んで、形勢が逆転する。ハガティーは倒れ、これでホームのヒーロー、ロッタンに、徹底的にボディを攻めるゴーサインが出る。
ハガティーは立ち上がるが、ロッタンはハガティーを休ませない。左フックと右ストレートでボディを狙い撃ちする。少しずつハガティーの打撃が出始め、前蹴りを顔に決めもしたが、世界王者のパワーに翻弄される一方だった。
第2ラウンド、まずロッタンがハガティーの前足に打ってかかると、ハガティーも強打のストレートと前蹴りで応戦し、ロッタンを離そうとする。だがロッタンは揺るがず、ボディへの左フックで突き進む。
ロッタンは積極的な攻めに加えて、巧みな技を持っていることも示した。ハガティーが繰り出した足払いを器用にジャンプして避けたのだ。そしてすぐさまパンチの猛打で再びプレッシャーをかける。
ロッタンは第3ラウンド序盤にもダウンを奪うが、ハガティーは立ち上がって反攻。外からの前蹴りを顔に決め、さらに得意技のダウンワード・エルボー(上から下に振り下ろすヒジ打ち)を狙おうとする。
ロッタンの指がハガティーの目に入り試合が中断した後、ロッタンはアクセルを踏んで前に飛び出す。ハガティーも精確なジャブクロスで反撃するが、ロッタンは止まらない。
そしてロッタンはハガティーをコーナーに追い詰めると、強烈なボディへの左フック2発、右ストレート1発をはじめ激しいパンチでハガティーからダウンを奪う。22歳の挑戦者ハガティーは立ち上がるものの、それも長くは続かない。ハガティーがヒザ蹴りで飛び掛かると、ロッタンも負けじとヘッドにフックを叩き込み続け、再びダウンを奪う。
ハガティーはもう一度立ち上がるが、ロッタンの最後の猛攻に合う。留めに強烈な左パンチを下腹部に受け、第3ラウンド2分39秒で試合は終了した。
ロッタンはこの勝利により、ONEスーパーシリーズで7勝0敗、キャリア通算261勝41敗10分とした。この段階において、ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタンを王座から引きずり下ろすには、並外れた労力が必要になるだろう。
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