【10/13大会】ロッタン、5ラウンドの死闘を制し初防衛
「ONE:CENTURY 世紀」の夜の部、「CENTURY PART II」でONEフライ級ムエタイ世界王座防衛戦に挑んだロッタン・ジットムアンノン(タイ)は、非常にトリッキーで、瞬発力のある攻防を冷静に制し、タイトルを守った。
ロッタンは、10月13日(日)、東京・両国国技館で、ボルター・ゴンサルベス(ブラジル)と5ラウンドを戦い抜いた末にスプリット判定で勝った。
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Posted by ONE Championship on Sunday, October 13, 2019
タイトルマッチは、ローの応酬からスタートしたものの、最初にダメージを与える打撃を繰り出したのは挑戦者の方だった。強烈な蹴りを王者の頭部に当てると、ロッタンも即反撃を開始。
ムエタイの世界王座を3度獲得しているゴンサルベスは、試合にも対戦相手にも気後れなどしていないといわんばかりに、王者の蹴り足をつかむと転ばせる。そして、カウンターを軸に攻撃的な王者をいらつかせるゲームプランを実行してみせた。
第2ラウンドに入り、ロッタンは容赦のない左のミドルを当てると、前に出てこないゴンサルベスに対しONEの試合場「ザ・サークル」の中央に出てこいとアピールする。だが、この挑発に乗らないゴンサルベスは、自分の距離に相手が入るまで待ち続け、効果的なカウンター狙いに徹した。
第3ラウンドも前に出てこない挑戦者にいら立ったロッタンは、2度にわたって正面から打ち合おうと要求。
レフェリーが両者にアクションを起こすように注意すると、積極的に攻撃を仕掛けたロッタンの連打がヒット、ふっとばされたゴンサルベスは金網で跳ね返った勢いでキャンバスに倒れ込んだ。
ダウンカウントは取られなかったが、ロッタンがペースをつかみ始め、転がしで優位を誇示してラウンドが終了する。
第4ラウンドに入ってもロッタンはプレッシャーを与え続け、ロッタンのパンチにゴンサルベスが再び倒れたが、これもスリップと判定される。
追い詰めるロッタンに対し、ゴンサルベスは見事な足払いで対抗する。
最終ラウンド開始直後に健闘をたたえて抱き合い、ハイタッチをして勝負に出た両者。ゴンサルベスがヒットする直前に軌道を変える蹴りをロッタンの顎にヒットさせると、観客もどよめく。何とか耐えたロッタンは、ペースを落とさずに試合終了まで攻め続けた。
判定にもつれた結果、3人のジャッジの内1人が挑戦者に、残りの2人が世界王者を支持。ムエタイキャリア260勝目をあげたロッタンが、ONEフライ級ムエタイ世界王座の初防衛に成功した。