ロッタン、アディワンとの対戦歓迎「キックかムエタイかMMAか……」
ONEフライ級ムエタイ世界チャンピオンのロッタン・ジットムアンノン(タイ)と対戦を望むアスリートは山ほどいるが、最近ではフィリピンのリト・アディワンやタイのベテランのモンコルペット・ペッティンディーアカデミーがはっきりその希望を伝えている。
それらの選手の声を耳にしたロッタンがついに返答した。
アディワンは6月中旬にロッタンに対戦を呼びかけ。
「本当に彼と戦うことを望んでいる、1000パーセント。もし、ロッタンと組んでくれたら、ONEスーパーシリーズに転向する。かなり勝ち目がないと思われるだろうが、ロッタンの戦い方には穴もあるし、そこを突くための道具を持っていると思う」などと語っていた。
このアディワンのコメントに対し、ロッタンもONEのケージ「サークル」でも対戦に前向きな姿勢を表明。
「もし、リトが自分を倒すための技を持っていると思うなら、対戦を歓迎するよ」と、ロッタンは話した。
だが、注意点は2つある。
「彼が増やすのか、自分が落とすのか、体重による」と、ロッタンは付け加える。
「また、それがムエタイなのか、キックボクシングなのか、それともMMAなのか、そのルールにもよる。もしMMAであれば、自分は少なくとも1年はトレーニングする時間がほしい」
一方、ロッタンの同胞のモンコルペットは6月の「ONE: FULL BLAST II」で、ムエタイフライ級4位のエリアス ・マムーディ(アルジェリア)をユナニマス判定で下している。
モンコルペットはONEスーパーシリーズで4勝0敗という戦績を残しており、トップランクのコンテンダーを倒したのだ。
ロッタンはこの勝利に感銘を受けたが、モンコルペットのタイトル挑戦については否定的な考えを表明。代わりに2位のジョナサン・ハガディー(イギリス)や3位のパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)もしくは、マムーディとのリマッチを提案した。
モンコルペットはこのロッタンのアイディアに反論し「自分がスターになったときは、お前は田舎のクズだった」とやり返した。
この言葉を聞いて、ロッタンは傷ついた様子だ。かつてはモンコルペットと一緒に練習をし、サッカーもプレーした仲だったためだ。
「尊敬していた人が、まさかそんな言葉で自分を傷つけるなんて思わなかった。自分が言ったのは提案だった。彼の最近の勝利は、彼にとっていいことだし。なんて言ったらいいかわからなかったよ」と、ロッタンは話した。
モンコルペットは、115勝40敗2分の記録を持ち、ルンピニースタジアムのムエタイ世界選手権でも優勝している。ロッタンはそんなモンコルペットはONE世界タイトルに挑戦する資格が十分にあると考えている。
ただ、モンコルペットが「サークル」で世界中のファンを魅了するにはもう少し時間が必要だと考えているのだ。
「そうだね、モンコルペットは経験が豊富だから準備ができていると思う。彼はすでに多くの試合をこなしているし。でも、ONEチャンピオンシップでは、彼はもっと(ファンからの)評判を高めて、ちゃんとした挑戦者になるべきだと思う」
そして、将来的に2人が対決することになればロッタンは自分に分があるだろうと考えている。
ロッタンは、自分の方が武器や攻撃力があると感じているし、自分のトレードマークである打撃で倒せると信じている。
「タイではモンコルペットはパンチを食らうと必ずダウンするタイプの男なんだ。だから、自分のパンチが効くと思う」と、ロッタンは話した。
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