【11/16大会】2R鮮烈KO勝ち、クリークリャが初代王者に

ローマン・クリークリャ(ウクライナ)がONEチャンピオンシップデビュー戦で新境地を開いた。11月16日に中国・北京で開かれた「ONE:AGE OF DRAGONS」で、タリック・ケバベス(モロッコ)を撃破。28歳同士の対決を制し、ONEライトヘビー級キックボクシングの初代世界王者に就任した。
対戦相手ケバベスはここまでONEで4連勝と絶好調。2015年にクリークリャを倒した時と同じ戦略をもって挑んできた。
試合が始まるとすぐ、ケバベスはクリークリャにプレッシャーをかけながら前に出る。上背のあるクリークリャとの距離を縮めて、強打を決めようという狙いだ。
ケバベスは一打一打を全力で放ってくるが、クリークリャは足を使ってうまくかわす。逆に長いリーチを生かしてジャブを繰り出し、ケバベスは目の周りを負傷する。
第2ラウンド、ケバベスに迷いはなかった。自分のゲームプランに従い、クリークリャを圧倒しようと前に出ようとするが、すぐに動きは止められる。
クリークリャは第2ラウンド開始直後、右、左と強烈なパンチを決めた上、完璧な右ハイキックでケバベスを捉える。
ケバベスは持ちこたえようとするが、クリークリャが強打で追い討ちをかけると、たまらずキャンバスに倒れ込んだ。
レフェリーがカウントする中、ケバベスは立ち上がり戦意を見せる。だが試合が再開されると同時に、クリークリャが猛攻を仕掛ける。適度な距離を保ってパワフルなパンチを繰り出すと、ケバベスは耐えきれずに背を見せ、レフェリーはスタンディングダウンを取る。
再び試合が始まるが、ケバベスは数秒しかもたなかった。クリークリャがさらなる猛打でケバベスを捉え、第2ラウンド43秒でテクニカルノックアウト勝ちとなつ た。
ベラルーシの首都ミンスクから来た28歳のクリークリャが、ONEデビュー戦で驚異的なパフォーマンスを披露し、ONEライトヘビー級キックボクシングの初代世界チャンピオンに輝いた。