セージ・ノースカット、フェザー級で復帰へ「自然な体重がベター」
ONEチャンピオンシップの強豪ひしめくフェザー級は、2020年にセージ・ノースカット(米国)が活動を再開した時、さらに競争が激しくなるだろう。
ノースカットは2019年5月に、ウェルター級でONEデビューを果たしたが、ONEで世界タイトルを獲得するための彼の計画は、階級を2つ下げて復帰することだ。
「試合に復帰できることを、とても楽しみにしている。前回の試合はONEデビュー戦で、実は(ウェルター級に)階級を上げていたが、自分には大きい階級だった。だから階級を下げてフェザー級で戦う」と24歳のノースカットは説明する。
「これまで(ライト級やでウェルター級で)戦っていた時は、体重を増やそうとして、いつも食べすぎているような感じだった。今は自然な体重でいる」
「自分にはこの方がいいと思う。少し速く動けるし、持久力のためにも良いだろう。いつも心肺機能は自信があるが、自然な体重でいる方がベターだ」
体重制限が83.9キログラムのウェルター級では、ノースカットに減量の問題はなかった。
だが、特に「水抜き」減量が禁止のONEの先進的な計量システムを考えると、ノースカットがどうやって体重制限70.3キログラムのフェザー級に、2階級も落としてくるのか、ファンは疑問に思うかもしれない。
だがノースカットは心配していないし、ONEの安全対策を歓迎している。
「ONEの計量テストは非常に優れていると思う。自分のこれまでの研究からすると、どんな競技であれ、全てのアスリートは水分補給をきちんとすることで、より良いパフォーマンスを発揮する」
「ケガの確率も下がる。本当にいいことだと思う。ファイターを守るための仕組みは本当に素晴らしい」
ノースカットは新型コロナウイルスの影響による外出制限に従っており、時間には余裕がある。
だがそれを無駄にはしていない。リハビリを完了させるために懸命に取り組んでおり、念願の復帰戦のために心と体の両方の準備を進めている。
「難しい場合もある。いつも困難な状況にある人がたくさんいるが、どうやって抜け出そうと思うかだ」
「自分にとっては、それを動機として使っている。これまでになく、もっと強くなりたいと思っているし、復帰してこれまで以上に良いパフォーマンスを見せたい」
「医師からまだ、フルコンタクトの許可を待っているところだが、今できることをやっている。体調はいい。精神的に準備ができている。今まで以上にね。戦いに向けた闘志をが体の中で燃え上がっている」
ノースカットは行く手に待ち受けている競争を軽く見てはいない。何度も空手で世界チャンピオンに輝いたノースカットは、ONEの舞台で対決することになる、世界クラスの選手たちのビデオを見て研究を重ねてきた。
周りは強豪ぞろいで、トップへの道が容易ではないことは分かっている。だがノースカットの目標は変わらない。
「チャンピオンになりたい。それが今も自分の目標だ。復帰するのを楽しみにしているが、特に復帰戦の相手を考えてはいない」
「リハビリ中にこれまで何ヶ月も、たくさんのビデオを見てきた。全ての選手を見てきた。マーティン・ニューイェン(ベトナム/オーストラリア)を含めてね。明らかに彼はチャンピオンだ。彼は素晴らしい」
「ニューイェンが対戦した選手たちも見た。本当に、特定の選手を見ているわけではなくて、自分が見てきた素晴らしいファイターたち全員だ」
「チャトリ氏(シットヨートンONE会長兼CEO)が言うように、どのカテゴリーでも最強のスキルを持った選手たちがいる。空手でもキックボクシング、レスリング、柔術、ボクシングでも、世界中から最強のスキルを備えた選手たちが集まっている」
試合から離れて1年が経とうとしているが、この時間は決して無駄ではなかった。
通常のトレーニングキャンプ中では取り組めなかったであろう、新たなスキルを獲得する時間があったからだ。いずれ4オンスの総合格闘技用グローブをはめた時には、以前より多くのことを見せられると感じている。
フェザー級に参戦すれば、ファンは復活したノースカットを目にするだけでなく、より圧倒的な強さを目にすることになると信じている。
「今まで、きちんとは使ったことのないテクニックがたくさんある。あるテクニックやある種のスタイルは使うのに慣れているが、実際には、使えるスタイルが多すぎてうまく組み入れることができなかった」
「最後の戦いで多くのことを学んだから、間違いなく今までとは別のセージ・ノースカットになっていることを期待している。かつてないほどエキサイティングなものになるだろう。相手を圧倒する戦いを見せるつもりだ」
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