【2/28大会】サムエー、男子初2種目制覇へ「自信は十分」
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)は既にタイで最も偉大なアスリートの1人と見なされているが、飽くなき挑戦はまだ続いている。次なる目標はONEの男子選手として初の、2種目制覇だ。
2月28日(金)にシンガポールで開かれる「ONE:KING OF THE JUNGLE」で、サムエーはONEストロー級ムエタイの初代王者の座を賭けて、ロッキー・オグデン(オーストラリア)と対戦する。勝てばONEストロー級キックボクシングのベルトに続いて、ONE2つ目のベルトとなる。
サムエーにとってシンガポールは第2の故郷。地元ファンのために素晴らしい試合を披露して、歴史にその名を刻むつもりだ。
「シンガポールで試合ができてうれしい。第2の故郷だから」
「ここには自分を応援してくれる人たちがたくさんいるから、やる気もいつも以上に高まる。ここで負けるわけにはいかないよ!」
36歳のサムエーは2018年から2019年にかけてほぼ1年間、試合に出ていなかった。だが昨年末から、以前バンコクのスタジアムで活躍していた頃のように、ほぼ定期的に試合に出始めた。
2019年10月の「ONE:CENTURY 世紀」第1部で、ONEでは自身初となるストロー級での試合に臨み、ダレン・ローラン(フランス)を相手にKO勝ち。さらにそのわずか数週間後の12月にはワン・ジュングァン(中国)とキックボクシングのベルトを賭けて対戦し、全5ラウンドに渡って試合を優勢に進めて世界タイトルを手にした。
激しい試合の後は長い休息を取りたがるアスリートが多い中、サムエーはすぐに回復を図ることに慣れており、早く試合に戻れたことを歓迎している。
「12月に戦った。体のキレを維持するのにすごくいいと思っている」
「ワンとの試合の後、体を維持するためにトレーニングを続けていた。試合に多く出ることにより、リングでのキレも保てる。それに前回の試合では全5ラウンドを戦い切った。昨年の12月よりもいい調子だよ!」
「自信は十分だ。コンディションは今までで最高」
対戦相手のオグデンはONEデビュー戦となるが、ムエタイで最も人気がある選手の一人としての地位を確立している。オグデンは16歳からタイで修業し、世界プロムエタイ連盟(WPMF)の世界タイトルも獲得している。
16歳も年下のオグデンに全力で臨むつもりでいるが、一方で自身の経験が決定的な要素になるかもしれないと思っている。
何度も世界チャンピオンに輝いたサムエーは、ここまで424試合を経験。対するオグデンは42試合だ。大きな舞台を何度も経験し、最高の選手の1人として評価を受けてきた。
「相手はフレッシュで若くて、それにコンディションも自分よりいいかもしれない。でも自分の経験は相手とは比べ物にならない」
「経験の少なさは特に全5ラウンドということを考えると、試合で明らかになるだろう」
サムエーはオグデンの強みをよく分かっている。オグデンのパンチにはパワーがあり、ディフェンスもよく、小さなグローブでの戦いに慣れている。だが自分を勝利に導くためのゲームプランを、シンガポールのメガジム「Evolve MMA」のチームと共に練ってきた。
「彼の試合のビデオを見たが、本当にいい選手だ。タイ人選手を相手に何度も戦ってきたから、ムエタイの全てを知っている」
「まずは慎重になってどう攻めてくるかを見ないといけない。過小評価はしない。彼は自分より若くて強い。自分のプランは落ち着いてカウンターで攻撃すること」
「タイミングが合えばノックアウトを狙うが、無理はしない」
この試合は若手対ベテランという古典的な対戦であり、両者共に、ONEストロー級ムエタイの初代王者の称号を手にするために、全てを賭して試合に臨むつもりだ。
直近の試合で勝利を挙げたばかりのサムエーは落ち着いており、オグデンがどう攻めて来ようとも対応する準備は出来ている。それでもこの重要なチャンスを前に、限りなく集中力を高めている。
「これはムエタイのタイトルであり、勝てばこの階級で2種目制覇となるから、自分にとってはとても重要な意味を持っている」
「それに、ムエタイのタイトルだ。ベストを尽くしてタイの人々のために勝たないといけない」
シンガポール|2月28日 (金) |ONE:KING OF THE JUNGLE|公式アプリで生中継(無料)|日本公式Twitter|日本公式Instagram