【2/28大会】サムエー初代ストロー級ムエタイ王者、キックと2冠
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)が2月28日(金)、ロッキー・オグデン(オーストラリア)を相手に見事なパフォーマンスを見せ、ONEストロー級ムエタイの初代世界チャンピオンに就任した。
シンガポールで開かれた「ONE:KING OF THE JUNGLE」のコーメインイベント。サムエーは若きオグデンより遥かに勝る強さを見せた。
Sam-A Gaiyanghadao 🇹🇭 puts on a striking clinic
Sam-A Gaiyanghadao 🇹🇭 puts on a striking clinic against Rocky Ogden to become the inaugural ONE Strawweight Muay Thai World Champion! 🏆📺: How to watch 👉 http://bit.ly/KOTJWatch📱: Watch on the ONE Super App 👉 bit.ly/ONESuperApp🏷: Shop official merchandise 👉 bit.ly/ONECShop
Posted by ONE Championship on Friday, February 28, 2020
試合が始まると、オグデンは積極的にローキックで攻めたが、サムエーは落ち着いて対応すると、重い打撃を決め始める。サムエーはオグデンの攻撃をうまくかわしつつ、ボディへの素早いキックを放つ。
第2ラウンドが始まると、オグデンもパワフルなパンチを生かして優勢に立とうとする。だがサムエーのタイミングを計る技術の方が上だった。オグデンが前に出ると、サムエーは意のままにキックを決めているように見えた。
第2ラウンド終盤にかけて、サムエーはクリンチからの打撃やオグデンの頭をかすめるハイキックなどで、スコアを稼いだ。
第3ラウンド序盤、オグデンが前に出て攻勢をかけようとすると、サムエーはうまくかわしたり打撃を見極めたりして、カウンター攻撃を続ける。さらに第3ラウンド終了直前には、ローキックから左クロス、ヒジ、ヒザ、というこの試合ベストのコンビネーションを披露した。
36歳のサムエーは第4ラウンド、ギアを上げてくる。サークルの中心付近に陣取り、オグデンにボディへの激しいミドルキックを浴びせる。
オグデンはそれまでと同じように粘り強く対応したが、反攻を試みるも、ボディへのキックを掴まれて足払いを受けるなど、ほとんどの攻撃は封じられた。
最終第5ラウンド3分の戦いになり、勝つためにはフィニッシュしかないと分かっていたオグデンは、右オーバーハンドに勝負を賭けてくる。1度は決まったものの、サムエーは平然として絵にかいたような完璧なテクニックを見せ続けた。
15分間の戦いの後、疑いようのないユナニマス判定という結果で、サムエーはONEストロー級ムエタイ世界王者に就任。既に持つONEストロー級キックボクシング世界王者に続き、2種目でのベルトを手に入れると言う偉業を達成した。