サムエーが語る、ストロー級ムエタイのランカーたち
サムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)は、ONEチャンピオンシップ史上最も輝かしい経歴を持つ格闘家の1人だ。
2018年5月、サムエーは初代ONEフライ級ムエタイ世界タイトルを獲得。その後階級を下げ、ムエタイとキックボクシングの両方でストロー級の世界王者になった。
この世界タイトルはまだどちらもサムエーのものだが、ムエタイでもキックボクシングでも、ストロー級のトップ選手たちがベルトを虎視眈々と狙っている。
2種目世界王者のサムエーは、ONE公式アスリートランキングで自分の後ろに並んでいる5人の選手たちを良く知っている。この記事ではサムエーが、ストロー級ムエタイのランカーに対する考えを明らかにする。
1位 ジョシュ・トナー
サムエー・ガイヤーンハーダオ:ジョシュ・トナー(オーストラリア)は自分と年齢が近いから、新鮮さや若さからくるパワーについて心配する必要はない。動きが素早く、コンビネーションが素晴らしい。
注意しなければならないのはその素早く自然に来るパンチ。自分の経験はアドバンテージとして、試合をコントロールするのに役立つと思う。
2位 ロッキー・オグデン
サムエー:ロッキー・オグデン(オーストラリア)とは1度戦ったが、この青年はその年齢にしては危険であり、とても勇敢な心を持っている。
リングでもっと多くの経験を積めば、彼はさらに危険になるだろうし、実際そうなるだろう。既にバランスの取れた選手だが、彼に必要なのはただ経験だけだ。
3位 ダレン・ローラン
サムエー:ダレン・ローラン(フランス)は背が高くてスリムだから、間合いを考えると戦いは既に難しいものになる。だがそれ以上に、彼は予測不可能な選手だ。
彼とは戦ったことがあり(2019年10月にノックアウトで勝利)、第1ラウンドでは彼を捕まえることも、相手のプランを理解することもできなかったことを、受け入れる必要がある。彼は何をしてくるかわからなくて、相手に合わせて反応するしかできなかった。
とにかく、彼はまだあまり経験がないから、そこは自分が有利になるだろう。
4位 アンディ・ハウソン
サムエー:アンディ・ハウソン(英国)はこの階級の5人のランカーの中で最も危険だと思う。厳しい経験を何度も乗り越えてきているし、それは格闘技にとっては重要なことだ。彼の攻撃は全て、素早く鋭い。
トナー戦では彼はうまく戦った。もし3ラウンドまで行っていたら、ポイントで勝ったのではないかと思う。
5位 ルイ・ボテーリョ
サムエー:ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)は以前、フライ級で戦っていた後に、自分と同じようにストロー級に階級を下げた。彼は戦えるし、戦い方を知っている。
スーパーレック・キアトモー9(タイ)やパンパヤック・ジットムアンノン(タイ)といった、「年間最優秀選手」に選ばれるようなタイ人選手と良い試合をしてきた。厳しい試合だったと思うが、いい経験になっているはずだ。自分に対しても厳しい試合にしてくれると思う。