【10/9大会】ONE: REIGN OF DYNASTIESにサムエー、トナー、トイヴォネン、マクラーレン
イベントシリーズ「A NEW BREED」を盛大に締め括ったONEチャンピオンシップは、10月9日(金)に行われる次の大会「ONE: REIGN OF DYNASTIES 」に登場する4人の格闘家を発表した。
メインイベントでは、2競技ONE世界チャンピオンのサムエー・ガイヤーンハーダオ(タイ)が、ONEストロー級ムエタイ世界タイトルの防衛に臨む。対するは、同階級トップコンテンダーのジョシュ・トナー(オーストラリア)。
コーメインイベントでは、総合格闘技で圧倒的な強さを誇るアレクシ・トイヴォネン(フィンランド)が、無敗キープをかけて、フライ級5位コンテンダーのリース・マクラーレン(オーストラリア)と激突する。
サムエーは2019年10月に通常体重に近い階級に変更して以来、攻撃の鋭さとスピードを増したようだ。
高い技術とスピードを生かしてダレン・ローラン(フランス)をノックアウトし、2019年12月にはワン・ジュングァン(中国)に僅差で勝利し初代ONEストロー級キックボクシング世界タイトルを手にした。そして2月には、ロッキー・オグデン(オーストラリア)を圧倒し、初代ONEストロー級ムエタイ世界タイトルも獲得。
20年近くにわたりトップレベルで競技を続けているサムエーは、この階級のベストストライカーという地位を確立した。
一方、トナーは、ランキング順位を揺さぶり、悲願のONE世界タイトルを手に入れようと意気込む。
トナーは、2018年7月のフライ級マッチでペッダム・ペッティンディーアカデミー(タイ)にノックアウト負けを喫するなど、ONE初参戦時は苦戦。
その後数試合は浮き沈みを経験したが、時限爆弾を意味するリングネーム“タイム・ボム”を有するトナーが、文字通り爆発するまでそう長くはかからなかった。
トレーニングを修正した後、2019年7月にフライ級マッチで3ラウンドの戦いの末森本義久を撃破。サムエーと同じく階級をストロー級に下げた後は、5度ムエタイの世界チャンピオンになったアンディ・ハウソン(イギリス)をノックアウトした。
これによりトナーは、ストロー級ムエタイでトップコンテンダーとしての地位を手に入れた。今回の大会では、ムエタイのレジェンドであるサムエーから王座奪取を狙う。
サムエー対トナーという大興奮間違いなしの打撃戦の前にも、エキサイティングなフライ級総合格闘家同士の対戦も予定されている。
トイヴォネンは総合格闘技で無敗をキープしている。
急上昇中のフィンランドのスター、トイヴォネンはプロ戦績は6勝0敗(2無効試合)と、格闘家として最高のスタートを切った。2018年11月にはシンガポールのメガジム「Evolve」に移り、トレーニングをレベルアップ。ONEとの契約を勝ち取った。
2019年7月には藤沢彰博に一本勝ちし、ONEでも好発進。だが昨年9月、スパーリングの練習時に前十字靱帯を損傷してしまった。
そして数ヶ月の沈黙の後、トイヴォネンは回復。今回の大会では無敗キープと、ONE公式アスリートランキング入りを狙う。
対するマクラーレンは、トイヴォネンの無敗をストップする可能性を秘めた総合力の高いエネルギッシュなファイター。ブラジリアン柔術で黒帯、グラップリング競技では170勝22敗の戦績。「Eternal MMA」と「XFL」のチャンピオンでもある。
ONEには2015年12月にバンタム級でデビューし、マーク・ストリーグルに一本勝ち。4ヶ月後にムイン・ガフロフ(タジキスタン)にプロ初黒星をつけ、ONEバンタム級世界タイトル挑戦権を手に入れた。
2016年12月のタイトル戦では、バンタム級王者のビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)に僅差のスピリット判定で敗れたが、その後マクラーレンはフライ級に階級を下げた。
階級を変更して以降は、アナトポン・ブンラド(タイ)、ジャンニ・スッバ(マレーシア)、和田竜光に勝利。そして2019年にはONEフライ級世界グランプリに出場した後、グルダーシャン・マンガット(インド / カナダ)に一本勝ちし、その年を締め括ったのだった。
現在マクラーレンは、フライ級ランキング5位。地位固めと上の順位を目指し、他のアスリートが成し遂げられなかったことに挑戦する。すなわち、打倒トイヴォネンだ。
「 ONE: REIGN OF DYNASTIES 」のその他の試合予定は、ONE公式ホームページで後日発表される。
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