【9/6大会】「戦い続けろ!」ファーベーク、強打に耐え掴んだ勝利を語る

Santino Verbeek defeats Juan Cervantes at ONE IMMORTAL TRIUMPH DA 1151

ONE: IMMORTAL TRIUMPH」で、サンティーノ・ファーベークはファンたちにキックボクシングの魅力を伝える試合を見せたいと思っていた。ジュアン・セルバンテスと3ラウンドを通じて熾烈な戦いを繰り広げ、その目標を実現させた。

96日(金)、ベトナムのホーチミンで行われた2人のウェルター級選手の試合は、ほぼ間違いなく、大会中で最も血沸き肉躍る対戦だった。ファーベークとセルバンテスは、ハート、身体能力、情熱のすべてを使い、最後のベルが鳴る瞬間まで全身全霊を賭けて戦った。

序盤、最初にパワフルな右パンチをヒットさせ、セルバンテスをキャンバスに送り込んだのはファーベークだったが、その後、セルバンテスは再び力を回復し反撃を開始、ファーベークは最終ラウンドのベルが鳴るまでリングに立ち続けるために、あらん限りの勇気を振り絞らなくてはならなかった。

最終的にはファーベークが判定勝ちを収め、順調なONEスーパーシリーズデビューとなった。

Santino Verbeek defeats Juan Cervantes at ONE IMMORTAL TRIUMPH DA 0945.jpg

試合のダメージから回復し考えをまとめる時間を経た今、オランダのホールン出身の24歳、ファーベークが自らのONEデビュー戦を分析し、どのように対戦相手をキャンバスに送り込んだのか、何度か激しい攻撃をまともにくらったにもかかわらず倒れずにすんだのはなぜかを語った。

ONEチャンピオンシップ:試合を振り返ってどう思うか?

サンティーノ・ファーベーク:ジュアンは本当にタフな対戦相手だった。第1ラウンドは自分にとっていい流れだった。右フックで8カウントをとれたのは、とてもよかった。だが、ジュアンはムエタイを得意とする選手だ。自分と違うスタイルの相手と戦うのは難しいとわかっていた。

彼はとてもいい戦いをした。間合いのとり方もうまく、接近してプレッシャーをかけ続けることがなかなかできなかった。

第1ラウンドでは多くプレッシャーをかけることができて良かった。第2ラウンドもいい流れだったが、終盤、ジュアンが激しいキックと膝蹴りで応酬してきた。何度か膝蹴りがボディーにヒットして、ダメージを受けた。特に、肝臓はきつかった。そのために普段よりも早く疲れを感じた。

第3ラウンドでは飛び膝蹴りをまともにくらった。何とか受け止めたが、その後は立っているのがやっとだった!

Santino Verbeek defeats Juan Cervantes DUX 1057.jpg

ONE:あの激しい膝蹴りの後、どうやって倒れずにいられたのか?

ファーベーク:第3ラウンドを落としたくなかったから、自分を保とうと必死だった。あの蹴りも男らしく真正面から受け止めた。簡単ではなかったが、何とかやれた(笑)

顔に蹴りを受けた後は、くらくらしていた。まっすぐに立っているのもやっとだった。でも、素早く回復することができた。その後、またキックと膝蹴りをで攻められたがーあれはいい攻撃だった!

ONE:スパーリングやその他のトレーニングであのような状況に備えられたか?

ファーベーク:いや、選手の性格だと思う。性格は人それぞれだ。自分は攻撃を受けても耐えられる。人によっては違うだろう。単に自分がそういう性質なんだ。

長く待ち望んだ試合で、この日のために必死でトレーニングを続けてきた。だから、諦めたくなかった。自分の持つ力すべてを使って勝ちたいと思った。膝蹴りを顔にくらった時は、ただ、戦い続けろと自分に言い続けた。

Santino Verbeek defeats Juan Cervantes ONE: IMMORTAL TRIUMPH

ONE:第1ラウンドでノックダウンを決めた後、KO勝ちを狙えると思ったか?

ファーベーク: もう一度ノックダウンを決めたかったが、トレーナーに慎重になれと言われた。今のジュアンはリスクをとることをいとわないだろうからと。

第1ラウンド終了まで20秒だった。KOを狙って失敗する可能性もある。次のラウンドでまた狙いにいけばいいと思った。

ONE:非常に盛り上がる試合だったが、それは重要だったか?

ファーベーク:今回試合については多くのいい反応をもらった。みんながとても喜んでくれた。

ジュアンが勝つべきだったと思う人もいるようだが、自分はノックダウンで8カウントとっているし、第2ラウンドもリードしていた。だから、勝利には自信を持っている。

ONE:ONEデビュー戦全体を通じての感想は?

ファーベーク:まったく素晴らしいよ。ONEチャンピオンシップの運営はとても優秀だ。みんなが本当によくしてくれる。

会場は巨大なスタジアムだったし、メディアやテレビ局もたくさん来ていた。とても大きな大会だった。新しいことが多ければ多いほど緊張もしたが、全体的に本当に素晴らしい経験だった。

Santino Verbeek cracks Juan Cervantes with a lead hook

ONE:今回、学んだことは?

ファーベーク:ONEでは初の試合だったので、新しいことがたくさんあった。次回はもう少し流れがわかっているし、デビュー戦ではないので、今回よりも楽になると思う。

それに、試合ではいくつか間違いを犯した。トレーナーたちとも話をして、どこを改善すべきかはわかっている。試合をするたびに、学ぶことがある。楽な試合よりも今回のような大変な戦いの方がより学ぶことも多い。

ONE:今後の目標は?

ファーベーク:ONEでの次の試合を楽しみにしている。ウェルター級に誰が参戦するかはわからないが、自分は次の世界チャンピオンを狙っている。だから、誰とでも戦う準備はできている。

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