伝説を破り王座戦に名乗りを、サバス・マイケルの野望
ONEスーパーシリーズ・ムエタイフライ級で、トップへの道を上り始めているサバス・マイケル(キプロス)が、今回また一人、ムエタイのレジェンドを倒しにかかる。
8月16日の「ONE:DREAMS OF GOLD」で、WMCムエタイ世界王者のマイケルが、8度ムエタイ世界王者に輝いたルーシラー・プーケットトップチーム(タイ)と対戦する。
マイケルはONE参戦2戦目。ムエタイ界で最も名の知られた選手の一人、ルーシラーと戦うのを心待ちにしている。前回のデビュー戦のように、ホームの声援を背に戦う相手を打ち砕くつもりだ。
Muay Thai phenom Savvas Michael-ไมเคิล เพชรยินดี อคาเดมี่ outduels Singtongnoi in his ONE Super Series debut to claim an impressive unanimous decision victory!Watch the full event on the ONE Super App 👉 http://bit.ly/ONESuperApp | TV: Check local listings for global broadcast
Posted by ONE Championship on Friday, May 10, 2019
「主催者のONEがどういうカードを組もうと、自分は戦うだけ。でもまたレジェンドと戦えるなんてうれしいよ」
「自分にとってルーシラーは偉大な存在。『ルーシラーと戦うんだ』と言えることは名誉なことだ。でも早く『ルーシラーを倒したんだ』と言いたくてたまらない」
マイケルは5月にあったバンコクの試合で、 シントンノーイ・ポーティラックン(タイ)を判定勝ちで破った。見事な戦いぶりはまさに彼が、タイ国外の優秀なムエタイ選手の一人と見なされる所以だ。
同じジムで汗を流す他のトレーニング・パートナーたちと同様、マイケルは子どものころから格闘技を始めた。タイでトップ選手たちと肩を並べるため、18歳からはムエタイ発祥の地でスキルを磨いてきた。
彼はこの試合のために、ジムの盟友と共に準備をしてきた。今回のイベントに出場する 、ONEフライ級キックボクシングの世界王者ペッダム・ペッティンディーアカデミーと バンプリーノーイ・ペッティンディーアカデミーの2人だ。彼らとの日々のトレーニングのおかげで、マイケルはONEの他の誰とでも戦えるほどの実力を培った。
「ルーシラーは数々のレジェンドと戦ってきた。でも自分のような外国人と戦った経験はないんじゃないかな」
「自分は実は、彼が通った道をたどっているんだと思っている。自分を信じているし、彼を倒すために最高のトレーニングを積んできた」
「試合に向けて合宿を組むのはみんなやっているが、毎日ベストのトレーニング相手がいるっていう環境じゃない。自分は、練習したいどんなスタイルの選手でも、同じジムにいるんだ。このチームは本当に強い」
とは言え「ローラースケートに乗ったウナギ」のあだ名を持つルーシラーのような対戦相手はそうそう多くない。彼は最もよけるのがうまくクリエイティブなストライカーの一人。敵のミスを誘ってうまくそれを利用することに、非常に長けている。
もっともマイケルも、スキルの引き出しの多さには自信があり、敵の術中にはまらない精神的な強さもある。
「パンチでのKO勝ちを何度もしているから、それがマイケルのスタイルなんだって思っている人も多いと思う。」
「でもONEでのデビュー戦を見てほしい。自分はあらゆることをやっていた。状況に合わせてスタイルを変えられることを、今回の試合で証明したい。打ち合いだってクリンチだってなんだってできる」
「ルーシラーはトリックを使って敵の集中力を錯乱させるのがうまい。第1ラウンドが終わるころには、なんかだめだって気分にさせてしまう。でも実際はそんなことはないんだ。敵が自分から諦めるように、ルーシラーが仕向けているだけ。自分は、彼が自分のマインドに入ってこられないようにする。自分が向こうに入ってやる」
マイケルは、シントンノーイに続きルーシラーまで破ったら、ONEフライ級ムエタイのタイトル戦の挑戦者の筆頭になれるだろうとわかっている。現在の世界王者はロッタン・ジットムアンノン(タイ)で、 8月2日の試合でジョナサン・ハガティー(英国)からベルトを奪っていた。
マイケルは自分の勝利を疑わない。彼に必要なことはリングに上がり、ゲームプランを実行し、タイトル戦挑戦者を狙う順番待ちの列の一番前に名乗り出ることだ。
「もし自分がルーシラーに勝ったら、タイトル戦挑戦権は自分が得るべきだ」。マイケルはそう断言する。
「自分は『引き寄せの法則』を信じている。自分が勝っている映像は頭に叩き込んである。もう何度も何度も、彼と対戦するイメージ・トレーニングを繰り返してきたからね。ようやく本番だが、自分にとってはあともう一回っていう感じ」
「競技場に行って、決め技が何になるのか、お楽しみだ!」
バンコク | 8月16日 (金) | 19時半(日本時間) | 中継:ONEチャンピオンシップ公式アプリで生中継(無料)