【8/3大会】ガサノフ、対戦相手のカニャルテを警戒「打撃とレスリングに精通」
8月3日(土)の「ONE Fight Night 24: Brooks vs. Balart」のフェザー級MMAマッチに出場するシャミル・ガサノフ(ロシア)は、激戦区のこの階級のランキングを駆け上がりたいと燃えている。
タイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われる同大会で、対するはアーロン・カニャルテ(エクアドル)。
ガサノフは2022年10月、ベテランのキム・ジェウォン(韓国)に1ラウンドサブミッション勝ちとし、ONEデビュー戦を飾った。
その後ONE世界タイトルに挑戦したこともあるゲイリー・トノン(米国)に一本負けを喫したが、これがプロMMAキャリアでの初黒星だった。
そして今年1月の「ONE Fight Night 18」のメインイベントではオ・ホテク(韓国)にユナニマス判定で勝ち、フェザー級MMA5位コンテンダーになった。
ガサノフは今回の試合での勝利は世界タイトルマッチを目指す上で重要だとわかっており、ハードヒッターとして知られるカニャルテとの真剣勝負に備えている。
ガサノフはONEチャンピオンシップにこう話している。
「アーロン(カニャルテ)は手強い相手だ。(タイの)プーケットで会ったことがあり、お互いによく知っている」
対戦相手のカニャルテは近年の南米出身の有数のタレントとされ、昨年1月にONEデビュー。だが、アクバル・アブドゥラエフ(キルギス)に負け、これがMMAキャリア初の黒星となった。
こうした挫折はあったものの、ガサノフはカニャルテを過小評価はしていない。それどころか、戦いぶりに隙はなく、どんな選手にとっても難しい対戦相手だと評している。
「アーロンは経験豊富なキックボクサーで、打撃とキックのテクニックは盤石だ。しかもレスリングにも精通している。こうした多様な武器を持っているから、あらゆる面で危険な対戦相手だ。だから、見くびったりはしない」
一方のガサノフはこれまでにフィニッシュ勝利を11度挙げており、いずれも第1ラウンドで試合を決めている。さらにオ戦での勝利では、豊富なスタミナや3ラウンドにわたってテンポの速い戦いを繰り広げる能力も証明した。
もちろん「ONE Fight Night 24」でも速い段階でのフィニッシュ勝利を狙う意図があるとは認めているが、フルラウンドの戦いになっても問題はないという。
「目標はどんな方法でも、早い段階で勝つこと。もし必要なら15分間でも押しまくる準備はできている。それが自分のファイト・スタイルだ」
「勝ったら次はニューイェンと決着を」
シャミル・ガサノフは、8月3日に対戦するアーロン・カニャルテのことを警戒しているが、ONEフェザー級MMA世界王座獲得という究極の目標も見失ってはいない。
世界タイトル挑戦のチャンスはそう簡単にはつかめないとわかっており、上位ランカーとの対戦もすでに視野に入れている。
そのうち1人が元2階級制覇王者で現在4位のマーティン・ニューイェン(オーストラリア / ベトナム)だ。両者は2023年に対戦する予定だったが、ガサノフが負傷のため試合出場を辞退することになった。
このため、ガサノフはONEのケージ「サークル」でニューイェンと対戦したいと切望している。
「あとあと1勝か2勝すれば、トップコンテンダーになれると思う。だがまずは、カニャルテを倒してその次にやり残した仕事であるマーティン・ニューイェンとの決着をつけたい」