青木真也が語る、ライト級の上位アスリート
青木真也は、ONEチャンピオンシップのタレント揃いのライト級総合格闘技で10年近く活躍し続けている数少ないアスリートの1人。
現在公式アスリートランキングで2位につける青木だが、猫の目のようにランキング上位が入れ替わるこの階級で5位以内を維持するのは容易いことではない。
そんなライト級について「毎回ガチャガチャを回すと、順番が変わる。その場その場でベストが変わってくるので、動きがある階級だと思う」と、青木は話す。
「そういう意味では注目の階級だし、スポーツっぽい。スポーツって展開が早くて動いていくので、ずっと固定せずに展開があるという意味で、面白い階級だと思う。今のベストは今のベストであって、ずーっとベストじゃない」
ライト級をこう評する青木がこの階級の王者や他の4人のコンテンダーについての考えを語ってくれた。
ONEライト級世界チャンピオン:クリスチャン・リー
青木真也: 毎回強くなっている。成長度合いが毎回すごい。毎回課題を作って、克服していっている。ストライキングが苦手だったところもあると思うが、一気にストライキングも強くなっているし、勝負どころの嗅覚が抜群だ。まだ年齢も若く、しばらく王座君臨が続くと思う。だから次なる挑戦も探した方がいいと思う。
1位コンテンダー: サイード・フセイン・アサラナリエフ
青木: (2年前の試合を見ると)勢いはあったけれども、クリスチャンには負けた。破壊力、爆発力はあると思う。
3位コンテンダー: オク・レユン
青木: オク・レユンはマラット・ガフロフ(ロシア)とエディ・アルバレス(米国)に勝っているが、そこまでの上積みはないような気がしていて、レコード自体も他団体で負けがあるし。その部分でも、ちょっとまだ荒さはあるかな、と思う。まだちょっとレベル的にはどうなのか、と思っている。自分がランキング上は上にいるので、オク・レユンとやれば、勝った方がお互いにタイトルマッチに向けて説得力が出てくると思う。
4位コンテンダー: ユーリ・ラピクス
青木: ラピクスは、2連敗しているので、ちょっと見えない。マラット・ガフロフ戦での勝ち方はよかったが、その前にシャノン・ウィラチャイ(タイ)とは競っていた。そのため、正直、実力がどのくらいかは見えない。
5位コンテンダー: ティモフィ・ナシューヒン
青木: 試合しない時期がすごくあったりするし、そこもわからないが、その点そんなに大きく上積みもないと思うし、年齢的に伸びてくるわけではないと思うが、勝負どころの破壊力がある。(最近のタイトルマッチでは)クリスチャンの動きが良すぎたから、あれは参考にならないと思う。
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