【3/9大会】防衛戦に臨むロドリゲス「本来の自分を見せたい」
ONEアトム級ムエタイ世界チャンピオンのアリシア・ヘレン・ロドリゲス(ブラジル)は、3月9日(土)にタイ・バンコクのルンピニー・スタジアムで行われるオール女子大会「ONE Fight Night 20: Todd vs. Phetjeeja」で、本来の実力を披露したいと意気込んでいる。
コーメインイベントで迎え撃つは、挑戦者クリスティーナ・モラレス(スペイン)。
ロドリゲスは2023年9月の「ONE Fight Night 14」でONEストロー級ムエタイ世界チャンピオンのスミラ・サンデル(スウェーデン)に挑戦して負けており、今回の防衛戦にかける思いは一際強い。
ロドリゲスはONEチャンピオンシップにこう話している。
「いつも自分の試合に集中しているが、ベルトの防衛となると、その集中力は倍になる。今回は、誰にも邪魔をさせない。絶対に、だ。早く戦って、本来の自分を見せたい」
「いい打撃戦になると思う。彼女(モラレス)は大勝したばかりだから、対決するのが楽しみだ」
だが、モラレスはキックボクシング世界王者に3度輝いたこともある強敵。2023年11月の直近の試合では、“スーパーガール”ことアンナ・ジャルーンサック(タイ)にTKO勝利としている。
ロドリゲスは、モラレスのスタイルを考慮するとエキサイティングな試合になると考えている。だが、ストロー級に階級を上げてサンデルに挑戦したこと、そしてかつてアトム級でジャネット・トッド(米国)やスタンプ・フェアテックス(タイ)といった名だたる選手を倒してきた経験もあることから、過剰な心配はしていないようだ。
ロドリゲスはモラレスについてこう説明している。
「自分たちのスタイルは、比べようがないと思う。モラレスはキックボクシング出身で、自分はずっとムエタイをやってきた。だが、彼女も打撃が好きだし、それは自分も同じ。だからいい試合になると思う」
「彼女はパンチとヒザのコンビネーションがうまい。これで、前回の試合に勝った」
「けれども正直なところ、自分はこの業界であらゆるスタイルのトップ選手と戦ってきた。前回の試合の後、上の階級で自分の2倍はある体格の相手と戦ったこともある。だから、どんな相手だって危険だとは感じない」
「ノックアウトを狙っていく」
アリシア・ヘレン・ロドリゲスは、ONE女子ストロー級ムエタイチャンピオンのスミラ・サンデルに挑戦した際、第3ラウンドでフィニッシュされてしまった。
だが、敗北につまづくようなことはない。特に、大きなことを成し遂げるために、大きなリスクを冒さなければいけなかったような機会ではなおさらだ。ただ、サンデル戦では自身の実力を発揮できなかったという点で悔いが残ったようだ。
「アドレナリンに振り回されてしまった。いつも試合では緊張する。まだうまくコントロールできない。いつもそうなるわけではないが、何度かこういうことがあった。試合自体は大丈夫だったけれど、自分自身に負けたような気がする」
こうした前回の戦いぶりを念頭に、今回のクリスティーナ・モラレスとの防衛戦ではさらに強くなった姿を見せたいと言う。
ロドリゲスは、自身こそ世界最強のアトム級アスリートだということを証明したいと思っており、今週土曜日の試合では決定的な方法で決着をつけたいと断言する。
「ノックアウトを狙っていく。前回の試合では見せられなかったものをすべて見せるつもりだ。最高の戦いをするから、期待していてほしい」