シッティチャイ「ペトロシアンを相手に自分を試したい」
キックボクシングのファンは先週、シッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)のONEスーパーシリーズ契約が発表されたことを受けて、歓喜に沸いた。今、世界中が特に待ち望んでいるのは、ある選手とのマッチアップだ。
タレント揃いのフェザー級の中でも、ONEフェザー級世界グランプリ王者のジョルジオ・ペトロシアン(イタリア)とのの対戦が、目下の最大の話題だ。
キックボクシングのコアなファンたちは、何年もの間その対決を願い続けてきた。両者がONEチャンピオンシップの本大会に名を連ねた今、その実現は必然に見える。
シッティチャイとしては、世界中のファンが望むものを提供したいと思っている。
「ONEと契約して以来、多くのファンが自分に注目しており、ペトロシアンとの戦いを期待されている」
「既にたくさんのキックボクサーと戦ってきた。中には何度も戦って退屈だと感じる選手までいる。でもペトロシアンは一度も戦ったことがない。いろいろなところで彼を追いかけているんだが、いつも逃げいてるみたいなんだ!」
シッティチャイが初めてペトロシアンと出会ったのは2013年。ペトロシアンの母国イタリア・ミラノで、シッティチャイがキックボクシングのデビューを果たした時だった。
彼はすぐにペトロシアンの巧みなスタイルに夢中になり、同じサウスポーとして、ペトロシアンの非の打ちどころのないテクニックから学び始めた。
「自分がまだ名もないキックボクサーだった時、彼の故郷で戦ったことがあった。自分はそのイベントのプレリムの2試合目。彼はメインイベントだった」
「彼が戦うのを見て『あぁ、これはすごい!』と思った。彼は素晴らしいキックボクサーであり、賢く、本当に鋭い」
当初、シッティチャイはペトロシアン独特のスキルやスタイルに畏敬の念を抱いていたが、2015年に完全にムエタイからキックボクシングに完全に転向すると、すぐに力を蓄えていった。
これによりシッティチャイは、ペトロシアンに挑み、倒すことができるという自信をつけた。
「以前は彼が怖いと思っていたが、今はそうではない」
「彼の攻撃は鋭く、目も良いし、パンチは激しいし、精確だ。今までキックボクシングのルールで戦ってきたから、今では彼と戦うのに十分な経験がある」
両者が世界最大の格闘技団体ONEに名を連ねたことで、大注目の試合がすぐに組まれる可能性があり、シッティチャイは近い将来、ペトロシアンに挑戦する機会を楽しみにしている。しかし、キックボクシングとムエタイの世界チャンピオンのタイトルを12回獲得しているシッティチャイは、この仕事を甘く見てはいない。
史上最も偉大なキックボクサーと評されるペトロシアンを相手に、期待に応えられるようなパフォーマンスを見せるために、シッティチャイはまず、新しい環境に慣れる必要があると考えている。
その後に、シッティチャイはペトロシアンに立ち向かうという危険なタスクに取り組むことができるだろう。
「ファンは多くの期待を抱いていて、自分にとってはかなりのプレッシャーだ。リングに足を踏み入れる時はいつもプレッシャーを感じるが、今はまだ戦ってもいないのにプレッシャーを感じている」
「キックボクシングのルールなら誰とでも戦える。だがもし選べるなら、最初に慣れるための試合をお願いしたいと思う。ONEのリングやルール、体重チェックに適応したい」
「(ペトロシアン) は自分の憧れの選手だ。いつも彼と自分を比較しようとしてきた。彼と同じくらい上手くなりたい。彼を相手に自分自身を試したい。そして倒したい!」