【5/6大会】ソルディッチ戦へカデスタム「この試合はKOで終わる」
ゼバスチャン・カデスタム(スウェーデン)対 ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)は、5月6日 (土) の「ONE Fight Night 10: Johnson vs. Moraes III」でも最も注目されているマッチアップの1つ。だが、一番楽しみにしているのはカデスタム自身だろう。
ONEチャンピオンシップ初の米国大会で行われるウェルター級MMAマッチ。カデスタムはそれぞれのスタイルがONEのケージ「サークル」で輝くエキサイティングな戦いになると信じている。
この一戦は、ハードヒッター同士のアクション満載の戦いになること間違いなしだ。両者は合わせてプロ34勝、うち29勝をノックアウトで挙げており、試合開始のゴングが鳴れば、それぞれ強力な武器を見せつけてくれることだろう。
カデスタムは、ソルディッチの猛攻を予想しながらも、どんな局面でも圧倒する自信があるようだ。
「彼にはパワーがある。タイミングもいい。左パンチもいい。基本的にはボクサーだ。キックボクサーというより優れたボクサーだ。しっかり気をつけなければならないが、今のところはその点については大丈夫だ」
「自分のほうが上手だと思っている。自分のほうが引き出しは多いと思う。横移動でも、後ろに下がっても前に出ても戦える。彼はほぼ真っ向勝負を仕掛けてくるタイプと思うから、自分と相性がいい」
「彼はいいファイターだと思う。ハードヒッターだし、1、2発食らっても大丈夫。この試合は絶対タフなものになる。彼は自分にとっては解かなければいけないパズルだが、自分だって彼に解かせるパズルがある」
ソルディッチはこれまで、対戦相手をほとんど打撃で倒してきたが、カデスタムは打ち合いになると戦術が変わるのではないかとも予想する。
カデスタムは2試合連続で第1ラウンドKO勝ちとしている。このため、ソルディッチがその打撃の威力を身に持って知れば、テイクダウンを狙ってくるだろうしている。
カデスタムはこう話している。
「もし(ソルディッチが)賢いなら…そうでないことを祈っているが、レスリングを仕掛けてくるだろう」
「結局はみんなそうなんだ。(2017年に対戦した)ルイス・サントスを思い出してほしい。彼は自分がそれまで対戦した中で一番のストライカーで、あらゆる敵を倒してきたけれど、それでもテイクダウンを仕掛けてきた。みんな仕掛けてくるんだ」
「未来を予想することはできないが、彼(ソルディッチ)がそうしても驚くことはない。結局はMMAなんだから。テイクダウンしてエルボーを顔に入れるチャンスがあれば、そうしないわけがない」
「間違いなく自分のキャリア最大の戦い」
元ONEウェルター級世界チャンピオンのゼバスチャン・カデスタムは、有名選手との対戦には慣れっこだ。だがそれでも、今回の相手はこれまで最大の強敵だとする。
ロベルト・ソルディッチは直近13勝12KO、過去16試合で1度しか負けておらず、欧州ではでMMA2階級制覇を達成。ONEチャンピオンシップと契約する前は、地上で最もホットなフリーエージェントだった。
このため、今回の試合で勝てれば、キャリア最高の勝ち星となることだろう。
カデスタムはこう説明している。
「この男を倒せたら、自分はトップに返り咲く。タイトルにはこだわらない。この先どうなるかわからないが、間違いなく自分のキャリアで一番大きな戦いだ。自分のすべてを賭けて臨む」
「ずっとやりたかったんだ。大きなことを成し遂げたかった。今までの対戦相手が弱かったとは言わないが、この男を倒せればそこにたどり着ける」
「これは大きな一歩だ。この試合はそういうことだ。連勝とか無敗とかそういうことじゃない。最高の相手と戦い、最高の相手に勝ち、最高の存在になるんだ。それだけだ」
カデスタムは、これまで以上に圧倒的なパフォーマンスをしようとモチベーションを高めており、フィニッシュ勝利も視野に入れている。
もちろん、劇的KOで勝ちたいと思っている。だが、ソルディッチが熱く戦い、ファンも楽しんでくれれば、勝敗にこだわりはないようだ。
カデスタムはこう付け加えた。
「この試合はKOで終わらないといけない。他の方法ではだめだ。フルラウンドの戦いになる可能性は0パーセントだと思う。どちらかが眠らないといけない。正直なところ、いい試合だったら、(眠るのが)自分だったとしても、何だっていい」
「自分の頭を蹴り落として、他の惑星に向かって蹴り飛ばすつもりでかかってきてほしい。それを期待しているし、楽しみにしている」