【1/14大会】スタンプ、メクセンをフィニッシュ宣言「勝利の舞を踊ってやる」
スタンプ・フェアテックス(タイ)はアニッサ・メクセン(フランス/アルジェリア)との混合ルールのスーパーマッチに向けて燃えている。
両者は1月14日 (土)、タイ・バンコクのインパクト・アリーナで行われる「ONE Fight Night 6: Superbon vs. Allazov」で、ムエタイとMMAルールが交互に行われるアトム級マッチで対戦するが、スタンプはこのルールが自身に有利に働くと考えている。
スタンプはキックボクシングとムエタイの元ONE世界チャンピオンで、近年では総合格闘技に専念している。
その努力は実を結び、ONE女子アトム級世界グランプリで優勝。アトム級MMAランキング1位コンテンダーとなり、2022年3月には同級女王のアンジェラ・リー(シンガポール / 米国)をギリギリまで追い詰めた。
そして今回の試合では、その充実したスキルセットを駆使して、メクセンを倒そうと意気込んでいる。
スタンプはこう話している。
「彼女よりもトレーニングを重ねているし、よりグラウンドでの経験もある。過去2年間はMMAに集中していたから。スーパーファイトのニュースを聞いてからMMAのトレーニングを始めたばかりの人(メクセン)と比べればMMAに注力する時間は間違いなくあった」
「彼女の実力は十分だとは思えない。MMAのトレーニング経験があるといっても、かなり昔のことだ。定期的に練習していないと、実戦になったときに、すべてを忘れてしまうはず」
最近ブラジリアン柔術の紫帯になったスタンプは、ONEのケージ「サークル」内ではサブミッションとグラウンド・アンド・パウンドでフィニッシュし、グラップリングの実力を披露してきた。
だが、グラウンドで有利とはいっても、メクセンがもしスタンド戦に持ち込みたいのなら、この試合は白熱したものになるだろうとも予想する。
スタンプはこう説明している。
「自分の方がMMAが得意だから、MMAラウンドでフィニッシュできると思う。彼女は自分よりも打撃が上手いと言ったけれど、逆に聞き返したい。『相手はムエタイ世界チャンピオンだったってことを忘れたの?』って。戦いもせずに威張り散らすなんて、絶対にさせない」
「あの発言は、自分のムエタイ世界チャンピオンとしての評判に傷をつけたようなもの。どのラウンドかは言わないけれど、KOかサブミッションで絶対にフィニッシュする」
珍しく怒りのスタンプ「エルボーを食らわせる」
スタンプ・フェアテックスは、陽気で優しい性格で多くのファンを獲得しており、試合前に怒りをあらわにするのはまれだ。
だが、今回は事情が違うらしい。
スタンプは、アニッサ・メクセンが敬意を欠いていると感じており、このため今回の一戦に向けては特別なモチベーションを抱いている。
スタンプはこうコメントしている。
「アニッサ(メクセン)は、上手いし強い。体格もがっちりしていて、ライオンのようなハートを持っている。才能があることは認める。けれど、見下すような態度は好きじゃない。どんなに上手でも、対戦相手を見下すようなことはすべきじゃない」
「彼女は彼女自身はファイターだが、自分はダンサーだから、全分野で彼女の方が優れていると話した。けれど、自分とのムエタイの首相撲で捕まったら、間違いなく彼女は絶望的な状況になる。首相撲では、自分が繰り出すエルボーから逃れられないだろう」
メクセンから受けた侮辱を考えると、スタンプは派手な入場パフォーマンスとは関係なしに自身のスキルは世界有数ということを証明しようと「サークル」に足を踏み入れるだろう。
そして、メクセンに発言のツケを払わせるのも楽しみのようだ。
スタンプはこう付け加えた。
「エルボーを食らわせて、トラッシュトークなんて一生できないようにしてやる。生々しいトラッシュトークで対戦相手を刺激するのはいいけれど、今回は一線を越えてしまったと思う」
「彼女は自分のことをダンサーと言った。だから、サブミッションかノックアウトで勝った後、目の前で踊ってやろうと思う。ダンサーに負けたってことを思い知らせてやるためにね」